テンパイをしたときには必ず「待ち」ができるわけですが、愚形のひとつとして知られている「シャンポン待ち」。
今回はそのシャンポン待ちについて解説していきます。
【麻雀の基礎】シャンポン待ちってどんな形?
まずはシャンポン待ちとはどのような形なのかという点。
日常会話では聞かないワードですから難しい印象もあるかと思いますが、意味は簡単です。
ズバリ、手牌が
「マンズの1・2・3」「マンズの4・5・6」「ピンズの3・3・3」「ピンズの4・4」「北・北」
となっていて、「ピンズの4」か「北」が来れば4面子1雀頭の構成が完成するという形が、「シャンポン待ち」と呼ばれています。
【比較】シャンポン待ちってどれくらい期待できる?
基本的に麻雀の待ちには「両面(りゃんめん)待ち」「シャンポン待ち」「カンチャン待ち」とありますが、シャンポン待ちの期待度はどれくらいのものなのでしょうか。
アガりの視点から、そして点数の視点からもみていきます。
両面待ちと比べると残りの枚数は少ない
両面待ちについて考えてみると、もし「ピンズの2・3」と持っていたとしたら、「ピンズの1か4」が来ればOKということになります。
このとき、待ち牌になっている「ピンズの1と4」は自分の手牌には含まれていないため、最大でツモ山に8枚残っていることになります。
しかしシャンポン待ちについて考えてみると、もし「ピンズの2・2」「ピンズの3・3」と持っていてのシャンポン待ちだったとしたら、待ち牌は「ピンズの2か3」ということになり、手牌に計4枚含まれているので、最大でもツモ山には4枚しか含まれていないことになるのです。
あくまで最大数での計算にはなりますが、シャンポン待ちと両面待ちでは2倍の違いがあるということ。
こうしたところを考えると、シャンポン待ちは両面待ちと比較すると、期待度は下がることになります。
役牌を含むシャンポン待ちだった場合には、1翻増えることがある
もしも「ピンズの2・2」「東・東」でのシャンポン待ちとなっていた場合、「東」がアガり牌となれば、役のなかに役牌が加わるので、「ピンズの2」でアガるよりも1翻分点が高くなるということになります。
これが3翻と4翻の分岐だったとしたら、点数は2倍以上になるのです。
だからといってフリテンにしてでも役牌でアガれとは言いませんが、シャンポン待ちにする際にこのようなことも気にかけてみると、点数アップに繋がるでしょう。
【戦略】自分のスジになるなら“あえての”シャンポン待ちもアリ
「ピンズの2・2・3」「ピンズの6・6」「ソウズの1・2・3」「東・東・東」「北・北」
という手牌になっていたときに「ピンズの2」を捨てれば「ピンズの1か4」の両面待ちとなりますが、「ピンズの3」を捨てることで「ピンズの2か6」というシャンポン待ちにすることもできます。
このとき、もしも既に捨て牌のなかに「ピンズの9」があった場合、テンパイをかけた捨て牌は「ピンズの3」ですので、アガり牌の「ピンズの6」は中スジとなります。
こうしたテンパイをした人に対して、もしも現物がなかった場合にはスジの情報を見て捨て牌を選びますから、「ピンズの3と9が捨てられているし、待ち牌がピンズの6になる両面待ちは否定していることになる。」という理由から、「ピンズの6」を捨ててしまうことになります。
このような際には「ピンズの2・3」の両面待ちで残り枚数を優先するよりも、「ピンズの2・6」のシャンポン待ちとして戦略を優先したほうがよいでしょう。
麻雀の基礎、シャンポン待ちを解説|まとめ|
待ちの形のひとつであるシャンポン待ち。
略して「シャボ待ち」と呼ぶこともあり、残り枚数でいうと両面待ちには劣ります。
しかしスジなども考慮するとシャンポン待ちのほうがよいという場合もあるので、卓上の状況や点数状況を見ながら判断していきましょう。