麻雀役のひとつである二盃口(リャンペーコー)ですが、出現率が低く、なかなか遭遇することの役となっています。
出現率は0.05%ともいわれていて、これは四暗刻とほぼ同じような出現率だそうです。
そんな二盃口について、成立する条件や複合しやすい役、注意点まで網羅的に解説していきます。
二盃口ってどんな役?一盃口を2つ作れば3翻に進化する!
この二盃口という役は、簡単に言えば、一盃口を2つ作ることで成立する役です。
一盃口というのは、上記画像のように、種類も数字も同じ順子を2つ作ること(上記画像の場合は4萬・5萬・6萬のシュンツが2組)で成立する役で、これを2つ作ることで、二盃口が成立します。
一盃口は成立させると1翻つきますが、二盃口が成立した場合には3翻になります。
「一盃口が2つだから本来は2翻だけど、難しいからボーナスでもう1翻ついて、合計3翻になる」という覚え方でもいいかもしれません。
上記画像が実際に二盃口が成立している手牌で、2つの一盃口は牌の種類や数字が同じである必要はありません。
しかし面前であることが条件なので、チーをして順子をそろえることはできません。
こうしたこともあり、0.05%という希少な出現率となっているのでしょう。
二盃口と一緒に複合しやすい役を知ってアガリやすい状態に
ここでは二盃口と複合しやすい役を紹介していきます。
二盃口だけで3翻つくので、もう1翻つけば満貫になるわけです。
手軽な1翻役をもう1つつけることで、大幅な打点アップにつながります。
二盃口と複合しやすい役① タンヤオ
二盃口が成立するときというのは、14枚の手牌のうち、4つのメンツはすべてシュンツでないといけないため、メンツに字牌を使うことはできません。
数牌を使う割合が多い役ということで、タンヤオと複合しやすい役だと言えます。
積極的に数字を内に寄せる(5に近づける)ようにすれば、手軽に1翻追加させることができますね。
二盃口と複合しやすい役② ピンフ
二盃口が成立しているということは、4メンツ1雀頭のうち、すべてのメンツがシュンツであることを意味します。
よって、ピンフの成立条件を満たしやすい状態になるわけですね。
ちなみにピンフの成立条件などは別記事で詳しく解説しております。↓
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組み合わせれば高打点!ホンイツやチンイツ
字牌と1種類の数牌のみで構成するホンイツや、1種類の数牌のみで14枚すべてを構成するチンイツと複合させることで、一気に跳満や倍満が見えてきます。
二盃口の出現自体が珍しいことなのですが、こうした役と複合させることで数万点の差を一気に逆転させることができる、ということも覚えておくとよいでしょう。
↑ホンイツ+二盃口
↑チンイツ+二盃口
二盃口の落とし穴?狙うときの注意点
二盃口には、落とし穴ともいえるいくつかの注意点があります。
これらの注意点を知らずに打つと、二盃口がつかなかったりアガれなかったりという悲劇を招いてしまいます。
注意① 形は同じだが、七対子とは複合しない
上記画像のように、二盃口が成立している手牌というのは、七対子が成立している手牌としてみることもできるのです。
しかし、七対子と二盃口は複合しません。
それは、二盃口の場合には4つのシュンツとして捉えている一方で、七対子の場合には7つの対子として捉えているためです。
シュンツを1つのまとまりとして見るか、対子を1つのまとまりとして見るかの違いですね。
では、二盃口が成立している手牌でも、七対子として点数計算をしても良いのか、という点について。
結論としては、別に七対子として点数計算をしても問題はありません。
しかし、二盃口は3翻なのに対し、七対子は2翻しかつきません。
また、七対子を含んでいる場合には、4翻だと満貫にならないというルールもあるため、点数計算をする際には、七対子ではなく二盃口として計算したほうがお得です。
注意② シュンツのリャンメン待ちの場合、二盃口がつかなくなる場合もある
上記画像は、二盃口が成立しそうなテンパイ中の手牌。
赤枠で囲った「6筒・9筒」がリャンメン待ちの形となったテンパイ形ですが、もしもここで9筒をツモってきた場合、二盃口は成立するでしょうか。
結論としては、二盃口は成立しません。
すでに出来上がっているピンズのシュンツは「6・7・8」ですので、リャンメン待ちとなっている「7筒・8筒」の部分も、「6・7・8」と並ぶ必要があるからです。
9筒をツモってきた場合には、二盃口がつかなくなり、他の役が複合していない場合には、そもそもアガれなくなる可能性もあります。
もともとリーチをしていたり、タンヤオを複合していたりすれば、二盃口がつかなくてもアガることは可能です。
麻雀で3翻の役は珍しい?二盃口以外の3翻役
二盃口以外で3翻となっている役は2つだけで、ジュンチャンとホンイツだけ。
ジュンチャンというのは、上記画像のように、4メンツ1雀頭のすべてに1・9の牌が含まれていることで成立する役です。
そしてホンイツは、上記画像のように、14枚を1種類の字牌だけで構成することで成立する役です。
3翻役は二盃口と合わせてこれらの3つしかないので、覚えやすいですね。
二盃口|3つしかない3翻役の一つ!出現率0.05%の希少性|まとめ
タンヤオや平和(ピンフ)と複合しやすい役ではありますが、出現率が四暗刻とほぼ同じという希少性の高さが特徴の、二盃口。
一盃口を2つ作ることで成立する役ですが、面前でなければならず、リャンメン待ちになることがほとんどですが、その場合には片アガリとなってしまうというデメリットもあります。
注意点が多い役でもあるので、「アガれたらラッキー」くらいに思っておきましょう。