Mリーグや麻雀最強戦などの解説を聞いていると、「二萬が壁になっていますね」といった解説を聞くことがあります。
この「壁」という言葉、よくわからずにスルーしてしまっているという方も多いはず。
この壁とは何なのか、壁に関連した「ワンチャンス」や「ノーチャンス」についても解説していきます。
麻雀でよくいう「壁」ってなに?同じ牌が3枚以上見えていれば注目
例えば、自分の手牌に七萬が1枚、相手のものも含めた場の捨て牌として、七萬が3枚見えていたとします。
こうした状態のときに、この七萬が「壁」と呼ばれるのです。
七萬が4枚すべて見えていることでどんなことが考えられるのか。
それは、七萬を使ったリャンメン待ちのターツが100%否定されるということです。
4枚ともすべて見えているわけですから、他のプレイヤーが「六萬・七萬」や「七萬・八萬」などの両面待ちをしている可能性がゼロだということです。
このような4枚すべてが見えている状態を、ノーチャンスと呼んでいます。
また、実践の場では3枚見えている状態でも壁と呼ばれることが多く、その場合はワンチャンスと言います。
一部の両面待ちを否定する情報として活用できるので、降りを選択した際の安全牌候補として、大きく活躍してくれるでしょう。
ちなみに、麻雀の「降りる」ということに関しては、こちらの記事で解説しています
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ワンチャンスの牌が2つ並んでいればダブルワンチャンス
「麻雀でそんなにカタカナって使われるんだ」というような感じですが、ダブルワンチャンスという言葉も存在します。
例えば、場に2枚の八索が捨てられて、自分が八索を1枚持っていた場合、ワンチャンスと言われる状態ですよね。
この時点では、他プレイヤーが「七索・八索」の両面待ちで待っていることは考えづらいため、九索が比較的安全な牌になります。
しかし、ここで七索もワンチャンスになると、どうなるでしょうか。
七索と八索がともにワンチャンスとなれば、裏を返すとともに1枚ずつしか場に残っていないということになります。
よって、「七索・八索」で九索を待っていることはより考えづらくなります。
ダブルワンチャンスは100%の否定にはなりませんが、次に紹介するダブルノーチャンスは、気づくことで安全牌がグッと増えるトリックです。
同種でノーチャンスの牌が2つあればダブルノーチャンス
今度は、三萬が4枚ぜんぶ捨てられていて、ノーチャンスとなっている場合です。
「二萬・三萬」と「三萬・四萬」の両面待ちが否定されるので、一萬は完全に安全な牌となります。
「三萬・四萬」を否定することで二萬と五萬が安全牌になっているように見えますが、五萬に関しては「六萬・七萬」の両面待ちで待たれている可能性が残っているので、この時点では五萬は安全牌とは言えません。
しかし、ここで六萬もノーチャンスになったらどうなるでしょうか。
もともと三萬がノーチャンスだったため、一萬と二萬は安全牌になっています。
そこに六萬もノーチャンスとして加わったので、「五萬・六萬」と「六萬・七萬」の両面待ちもなくなります。
よって、四萬と七萬の両面待ち、五萬と八萬の両面待ちも否定。
両サイドから両面待ちを否定されたので、ここで五萬が完全な安全牌になります。
また、七萬と八萬を待つ両面待ちも否定されるので、結果、両面待ちの形で一萬~八萬までを待つことは不可能になりました。
また、ノーチャンスとなっている三萬と六萬の間にある四萬と五萬について。
三萬がノーチャンスなので五萬と挟むことができず、四萬のカンチャン待ちを否定しており、同じ理屈で五萬のカンチャン待ちも否定されます。
麻雀は「壁」を知っているだけで防御力が大幅アップ|まとめ
防御の観点から欠かせない知識である、壁。
同じ牌が3枚見えていればワンチャンス、4枚見えていればノーチャンスとなり、防御をするうえで大変価値の高い情報になります。
攻めと守りのバランスが大切なのが麻雀ですので、冷静な判断のもと、安全牌を増やす知識を身に着けていきましょう。