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使い方・裏をかく戦法|麻雀の「現物」とは?守りにも攻めにも使えるアイテム

麻雀で強くなるのに必要な知識のひとつであるのが「現物」。

リーチをしている人など、「アガられるかも」と感じた相人に対しては、この現物が最強の安全牌になります。

現物とはどんな意味なのか、どんな使い方ができるのか、一緒に勉強していきましょう。

 

 

 

 

【現物とは】絶対にロンされない最強の牌が存在している

例題を見てみましょう。

 

上記画像のように、上家がリーチをしてきました。

このとき、自分の手牌から捨てる牌を選ぶとしたら、どの牌がもっとも安全であると言えるでしょうか。

正解は、九萬です。

 

なぜかというと、リーチ者は第三順で九萬を捨てているため、リーチ者は九萬でロンができないのです。

「自分がその局内で過去に捨てている牌をロンすることはできない」というのは、フリテンのルールによるもの。

そのロンをすることができない牌こそ、「現物」と呼ばれる牌なのです。

 

ちなみに、リーチをした後に他家が捨てた牌を見逃せば、その牌はすべて現物と同じくなるので、リーチ後はドンドンと安全牌が増えていきます。

 

 

現物以外にも安全度が高い牌を見つけられる?

実は、現物を利用することで、現物の牌以外にも比較的安全な牌を見つけることができます。

 

 

 

今度は上記の画像を例に挙げてみましょう。

三萬が上家の現物だったとします。

しかし、その三萬は自分の手牌にないため、ほかに安全度の高い牌がないか探す必要があります。

正解は、六萬です。

 

フリテンのルールは、自分が捨てた牌を待ち牌にしていた場合、現物になる牌だけでなく、そのほかに待っている牌すべてでロンができなくなるというものです。

そのため、「四萬・五萬」の両面待ちで待っていた場合には、三萬と六萬が当たり牌になりますが、三萬が現物でフリテンになっていた場合、六萬でロンをすることもできなくなります。

よって、もしも上家がフリテンだと知っていながら三萬を待つ両面待ちをしていたとしたら、当たり牌だったとしても六萬でロンをされることはないのです。

とはいえ、これは両面待ちをしていることを前提にした考え方ですから、六萬だけのカンチャン待ちでアガられる可能性は残っています。

 

 

親は点数が1.5倍なので、親の現物を優先的に持とう

手牌の進み具合によっては、安全牌として持つことができる牌は1枚くらいが限界で、「誰の現物を持っておくか」の優先度合いを決めなくてはいけない場合もあるでしょう。

その際には、親に対する現物を優先的に持つことをオススメします。

 

親はアガった際の点数が、子の1.5倍になるため、通常は8000点の満貫が、親の場合には12000点になります。

四人麻雀であれば持ち点の半分を持っていかれるわけですから、親に満貫を振り込むことは、致命的なミスとなるのです。

せめて「一発」がつかないためにも、親がリーチをしてきた一巡目をしのぐ「親の現物」を持っておけば、安心です。

 

 

複数人の共通した現物、「共通安全牌」は必須アイテム

1つの現物で、1人だけではなく複数人に対して安全牌になる場合もあります。

 

 

 

上記画像を見てみると、南家と北家の捨て牌には、同じ牌がいくつか捨てられていますね。

東、一萬、一索の3枚は、両者が共通して捨てている牌です。

この両者が共通して捨てている牌を、「共通安全牌」と呼んでいます。

南家がリーチをしてきたときも、北家がリーチをしてきたときも、ひとつの牌を複数の相手に対する現物として使えるので、1枚の安全牌で2人に対して防御の態勢をとることができるのです。

 

ちなみに、セオリーとしては手牌のなかに1枚しかない字牌から捨てていくので、序盤は捨て牌が字牌になりがちです。

よって、字牌は序盤のうちから共通安全牌になりやすいでしょう。

 

 

現物を知ることで攻撃力も上がる?他人の現物でリーチ

現物というのは、防御のアイテムとしてだけでなく、攻撃のアイテムとしても活用することができます。

「現物は安全だ」というセオリーを利用した、裏をかく攻撃の方法です。

 

現物を使った攻撃① 他人の現物待ち

自分よりも先にリーチをしている人がいた場合、その人の現物を待つ形でリーチをかける、という方法があります。

「現物待ち」とも言われる戦法です。

 

上記画像は、自分よりも先に下家がリーチをした場合。

自分もテンパイ形になったのですが、「二索・四索・六索」とあるので、二索を捨てて五索を待つか、六索を捨てて三索を待つか、選べる状態にあります。

どちらにしてもカンチャン待ちになるので、良い待ちとは言えません。

しかし、少しでもアガれる確率の高い待ちにしたいですよね。

 

もう1度、対面の河を見てみましょう。

よく見ると、下家は第二巡に三索を捨てています。

ということは、先にリーチをしている下家に対し、他のプレイヤーは現物として三索を優先的に捨てる可能性があります。

この可能性を考えると、五索よりも三索のほうが、ロンでアガれる可能性が高いですよね。

こうしたように、先にリーチをしている人の現物で待つことを、「現物待ち」と言っています。

 

現物を使った攻撃② スジひっかけ

三萬で待っていた場合、「四萬・五萬」の両面待ちで待っていたのなら六萬も当たり牌になります。

しかし、三萬が現物になっていれば、もう片方の待ち牌である六萬もフリテンになります。

三萬が現物になっている時点で、他のプレイヤーは六萬が比較的安全になっていることも考えるわけですね。

この考え方を利用して、逆に裏をかいてやるのです。

 

もしも自分の捨て牌に三萬と九萬があれば、「四萬・五萬」の両面待ちも、「七萬・八萬」の両面待ちも否定されるので、六萬は中スジという意味で安全牌になります。

これにより、他のプレイヤーはあなたに振り込まないように、優先的に六萬を捨てようとするはずです。

この裏をかき、六萬を待ち牌にしてリーチをするのです。

 

意図的に、「五萬・七萬」のカンチャン待ちにすることで、この戦法は成立します。

 

 

現物を使った戦い方を知れば、より麻雀を楽しめる|まとめ

リーチをした人がその局内で過去に捨てた牌は、「現物」となってロンができない牌になります。

現物となっている相手からはロンをされないため、絶対的な安全牌となるのです。

防御的な意味で最強の牌と言えるわけですが、この考え方を使って攻撃力を高めることも可能です。

現物の概念をうまく使って、守りも攻めも手堅くいきましょう。