麻雀の番組を見ていると、解説にて「○○選手はリャンメンターツが2つあります」など、ターツという言葉が使われていますよね。
しかし、この「ターツ」という言葉について、よく理解できていない方もいるはず。
今回は、このターツについて徹底解説していきます。
【麻雀の基礎】そもそも塔子(ターツ)ってなに?順子ひとつ手前の状態
「塔子」と書いてターツと読みますが、このターツについて定義をはっきりとさせておきましょう。
もし手牌のなかにピンズが「5・6」と並んでいた場合、ピンズの4か7がくることで、1つのシュンツが完成します。
この「あと1つ牌が来ればシュンツやコーツが完成する」という状態になったブロックを、ターツと呼ぶのです。
また、「5・6・6」となっている場合には、6をもう1枚引くことで「6・6・6」のコーツと見ることもできますし、7を引いて「5・6・7」のシュンツにすることも可能です。
こうしたように、見方を変えることで形を変形させられるターツを、「複合ターツ」と言います。
後ほど説明しますが、ターツにはリャンメン形だけでなく、カンチャンやペンチャンといった愚形になる場合もあります。
愚形のターツは待ち牌の種類が減るので、揃えづらくなるというのが欠点です。
複合ターツはこうした愚形の欠点を克服するために必要な考え方なので、よく覚えておきましょう。
【変化するものも】種類で違うターツの強さ!ターツオーバー時の優先順位づけに
14枚の手牌のなかで、メンツを4組と雀頭を1組作ります。
このとき、ターツが手牌のなかに5組ある状態であれば、どれか1組のターツを落とす必要があるのです。
こうしたターツ過多の状態をターツオーバーと呼びますが、ターツオーバーの際にどのターツを落とすか判断するときに必要なのが、ターツの優先順位を付ける能力です。
種類① リャンメンターツ|ターツ界最強
「2・3」や「5・6」など、いわゆるリャンメン待ち(待ちが2つある)となっている形のターツを、リャンメンターツといいます。
ターツのなかでは一番シュンツになりやすいものですので、もしターツオーバーになった場合でも、リャンメンターツはできるだけ落とさないようにしましょう。
種類② ペンチャンターツ|ターツ界最弱
「1・2」や「8・9」といったペンチャン待ちの形になったターツを、ペンチャンターツといいます。
この場合には待ち牌が1種類しかなく、リャンメンターツと比較すると、揃いやすさで言えば半分になるといえるでしょう。
チャンタ系を狙っているなど役に関係している形であれば別ですが、テンパイまで持って行きやすい形を考えるとすれば、ターツオーバーの際には積極的にペンチャンターツを落としていきましょう。
種類③ カンチャンターツ|リャンメンに変化できる
「3・5」や「6・8」など、順子の真ん中の数字が抜けている形のカンチャンターツ。
待っている牌の種類としては1つなので、揃いやすさでいえばペンチャンターツと同じです。
しかし、シュンツへのなりやすさでいうと、ペンチャンターツよりはカンチャンターツのほうが揃いやすいといえるでしょう。
それは、「3・5」の形があるときに6を引いた場合、3を捨てることで「5・6」のリャンメンターツに変化するからです。
ペンチャンターツの場合には、まずカンチャンターツに変化してからでないとリャンメンターツに変化することはできません。
よって、手牌に残す優先順位としては、
(早く捨てる)ペンチャン塔子<カンチャン塔子<リャンメン塔子(最後まで残す)
としましょう。
麻雀の基本!ターツの強さや変化を覚えてランクアップ【まとめ】
配牌の段階でターツがいくつあるのか、という見方をすることで、その局に攻めるべきなのか守るべきなのか、判断することもできます。
メンツが成立する前には必ずターツになっている時間があるでしょう。
良形のターツを優先して残すことを意識して、待ち牌の多さに気遣っていきましょう。