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【役なし】形式テンパイってなに?ノーテン罰符を利用した麻雀の戦略教えちゃう

麻雀では、流局した場合にテンパイをしていないと、ノーテン罰符(ばっぷ)としてテンパイしている相手に一定の点数を支払うというルールがありますね。

そこで「形式テンパイ」という言葉を聞いたことがある方は多いかと思いますが、イマイチ意味が理解できていないという方もいるはず。

ということで今回は、形式テンパイとは何か、どのような時に必要になるのかを解説していきます。

 

麻雀の基礎|形式テンパイってなに?

 

 

まずは形式テンパイとはどのようなものなのかを説明。

とはいっても全く難しいことではなく、「役がついていない状態でテンパイしている状態」を、形式テンパイと呼んでいるだけです。

例をあげると、

 

「ソウズの1・2・3」「ソウズの2・3・4」「マンズの6・6・6」「マンズの7・7」「ピンズの1・1」

 

という手牌で、「マンズの7」と「ピンズの1」でのシャンポン待ちのテンパイをしている場合、もしもリーチをかけていないとしたら、どのような役がついているでしょうか。

そうです、役がついていないのです。

この状態を「形式テンパイ」と呼ぶわけですね。

「あと1つ欲しい牌がくれば4面子1雀頭の形は完成するものの、役がひとつもついていない」という状態を、形式テンパイと言います。

 

 

なぜ必要?形式テンパイをとるのはなぜ?

さて、形式テンパイがどのようなものだかを解説してきました。

形式テンパイの必要性をみていきます。

 

必要性① ノーテン罰符対策

流局したときには、ノーテン罰符としてテンパイしていない人からテンパイしている人へ、一定の点数を支払うというルールがあります。

1人テンパイなら残りの3人から1000点ずつもらえますし、3人テンパイであれば残りの1人がそれぞれに1000点ずつ支払わなければいけません。

もし自分だけがノーテンであり、3人に1000点ずつ支払うことになれば、それだけで3000点の出費です。

2翻役をアガったとき以上の出費となるわけですから、なかなかに痛い出費

先にリーチをかけた相手がいるためにオリたということであればまだ良いですが、ツモがかみ合わない、あるいは高い打点を狙ってのノーテンであれば、無駄な出費とも言える罰符です。

ですから、残り少ない巡目になってきて役を作るのが難しいと判断した時には、役を関係なくして「まずはテンパイをとる」という判断をしてもいいでしょう。

 

必要性② 自分の親番を継続させるため

親番というのは、もしアガれなくても流局の際に親がテンパイとなっていれば継続されます。

そのため、「巡目が少なくなって役をアガるのはキツイけど、親番はつないでおきたい」という場合には、積極的に鳴きを入れるなどして形式テンパイをとるようにしましょう。

親番が連チャンすれば本場数も増えますから、小銭稼ぎにもなりますね。

 

必要性③ “テンパイしてる感”を出して、他家に警戒させるため

親が何巡も連続してツモ切りをしていれば、「あれ、テンパイしてるかも」と思いますよね。

そうなれば他家の人たちは警戒をして、オリる判断をする人も出てくるでしょう。

そしていざ流局となって蓋を開けてみれば形式テンパイ、相手は「テンパイしているだけかよ」と思うはずです。

また手牌のなかから数牌を切り出すと「手が進んでいるな」と判断し、それが何度か続いてからツモ切りをし始めると、ホントはテンパイをしていなくても相手が勝手に「テンパイしているな」と錯覚してくれることがあります。

「テンパイをしているフリをしているだけ」という場合にもオリる選択をしてくれる相手はいるかと思いますので、ノーテン罰符を相手から受けとることができませんが、相手をオリさせることにはつながるでしょう。

お互いの点数が近いほど「放銃したくないな」という気持ちが高くなるので、点数状況に応じての心理戦も大切です。

ただこの「必要性③」については筆者の見解であるという部分が大きいため、「今度機会があったら試しにやってみようかな」くらいの感じで覚えておいてください。

 

形式テンパイはめちゃめちゃ大事!罰符で順位が変わることもある

結局形式テンパイってどれくらい大事なのかということですが、結論からすると、めちゃめちゃ大事だと私は思っています。

というのも、1着と2着が1000点差の状況でオーラスを迎え、2着がテンパイをとり1着がノーテンだとしたら、1着の人は1000点以上の出費があり、2着の人は1000点以上の収入があることになります。(3着・4着のテンパイ状況のよって変動がある)

この時点で3着・4着がテンパイだろうがノーテンだろうが1着と2着には2000点以上の差がつき、2着が逆転する形となります。

このときに逆転した2着だった人が親だった、あるいは他の親だった人がノーテンだった場合にはこの時点で終局ですから、「ノーテン罰符の有り無しで順位がついた」ということが言えるわけです。

これがプロ雀士の公式戦であれば、今後の出世に関わる大きな局面であるといっても過言ではありません。

麻雀観戦などの際にも注意深く見てみると、選手ひとりひとりの思惑も垣間見えて、より観戦を楽しめますね。

 

形式テンパイってなに?なぜ大事?|まとめ|

点数によって順位が決まる麻雀であるが故、1000点の差であっても惜しいですよね。

ノーテン罰符でさえ渡したくないということになりますが、こうしたときに必要になるのが「形式テンパイ」。

親番の継続や他家へのけん制にもなりますから、アガりを目指すだけでなく、その場その場で適切な判断をしながら、着実に1着に近づいていきましょう。