チョモランマの【初心者向け麻雀ブログ】

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【初心者でもすぐアガれる】麻雀は役牌の使い方が重要!攻撃・防御の両方で活躍

麻雀はなかなかルールが複雑で、初心者の方は役を覚えるだけでも大変なはずです。

そのため、簡単に覚えられて、かつ使う場面が多い役から覚えていくことが大切でしょう。

ここでは、3枚同じ牌を揃えるだけで1翻つく、「役牌」について解説していきます。

 

 

 

役牌=役がつく字牌|字牌すべてが役牌なのではない

役牌というのは、特定の同じ字牌を3枚揃えたときに成立する役ですが、すべての字牌が対象なのではありません。

対象なのは、三元牌と、場風と自風です。

 

【三元牌】

白、發、中の3種類を、まとめて「三元牌(さんげんぱい)」と呼びます。

これらの牌は、どのような場風や自風の局であっても、同じ牌を3つ揃えることで、1翻の役となります。

 

 

【場風】

麻雀の試合では、「東一局、〇本場」という名前のようなものが付けられていて、「東〇局」なら「東場」、「南〇局」なら「南場」と呼ばれています。

東場なら東が役牌となりますし、南場なら南が役牌となります。

 

【自風】

局によって、各プレイヤーには「東南西北」の1つが割り振られていて、自分に割り振られた方角が自分の「自風」になります。

自風は役牌となりますが、自分以外のプレイヤー(他家)の方角は役牌とならないので、注意しましょう。

 

役牌は鳴いて揃えてOK!初心者向けの揃えやすさ

 

 

 

麻雀の役のなかには、門前が条件になっているものもあるので、鳴きを使えないケースも多々あります。

しかし、役牌の場合には鳴いても成立するため、初心者でも扱いやすい役なのです。

また、カンをしても役牌として成立しますから、ドラを増やすなど積極的な麻雀にも有効です。

 

役牌には注意点もある?ルールによっては後付けNG

鳴いてOK、カンして揃えてもOKと、条件が少なく扱いやすい役だと紹介してきました。

とはいえ、まったく条件が無いわけではなく、場合によっては役牌として成立させられないケースもあるので、どのような場合に注意すべきなのか、解説していきます。

 

ローカルルールで、“後付け“が許されない場合がある

麻雀にはローカルルールという概念があり、雀荘やサークルなど団体により、特有のルールが定められている場合があります。

その時には、いわゆる“後付け”が許されていない場合がありますので、注意が必要です。

 

後付けというのは、役と関係のない面子を先に鳴くことで完成させ、その後に役をつけるための鳴きやロンをすることです。

白を3枚揃えて「役牌」を狙っている場合で、手牌にマンズの「2・3」とあった場合、白を揃える前に上家の「4」をチーして、白を3枚揃える前に「2・3・4」を揃えてしまうことが、白の後付けとなります。

 

後付けに関して、ローカルルールが定められている可能性がありますから、前もって確認しておく必要があるでしょう。

 

門前でのみ成立する役と複合する場合には、鳴きができない

例を挙げると、「一気通貫」という役は門前であることが条件となります。

この「門前である」という条件は、一気通貫を構成している牌だけでなく、手牌全体に言われる条件なので、一気通貫を構成する牌を門前で揃えたとしても、後から發を鳴くことで3枚集めてしまった場合には、その時点で一気通貫が成立しなくなります。

 

高打点を狙うためには、様々な役を複合させることが大切になりますが、狙っている役のなかで門前を条件としている役がひとつでもある場合には、注意が必要でしょう。

 

 

役牌は「攻めの麻雀」「守りの麻雀」どちらにも使える

実はこの「役牌」という役、「攻める場面」でも「守る場面」でも、様々な使い方をすることができるのです。

具体的に、どのような使い方があるのか、解説していきます。

 

攻めの麻雀には、役牌はどう使う?

役牌というのは、もちろん3枚揃えることで1翻つきますが、字牌として使えるということも忘れてはなりません。

ということは、字牌と1種類の数牌で構成する「ホンイツ」や、刻子を4つ作ることで成立する「トイトイ」など、「字牌+α」で作る役にも使えるということです。

 

 

 

こうした役は高打点に繋がりやすく、「役牌」と複合して翻数を重ねていくこともできますから、初心者が高打点を狙いに行く手段として、とてもオススメです。

 

また、自分が親である場合には、和了(アガる)したときの点数が1.5倍になりますから、とにかく自分の親番を連チャンさせていくことが重要になります。

しかし、毎回「リーチ」や「ピンフ」などの役を重ねていくことは難しいですから、連チャン数を稼ぐ目的で、「役牌」のみでアガることも必要になってくるのです。

親の連チャンを続けるためにスピードが求められる際にも、役牌は活用できるのです。

 

守りの麻雀には、役牌をどう使う?

先ほど、自分の親番を連チャンさせるために、スピードを求められるシーンで役牌を活用できる、と解説していました。

この「スピードを求められたシーン」というのは、攻めが必要な場合だけでなく、守りを重視しなければならない場合でも同様です。

それは、他家の親番をすぐに終わらせたい、という場面です。

自分の親番を連チャンさせたいように、他家も自分の親番を少しでも多く連チャンさせたいと思っており、特にすでにトップになっている他家に連チャンをされてしまうと、その時点で勝負がついてしまうということも考えられます。

よって、点数ではなく「他家の親番を早く終わらせ、自分まで親番を早く回したい」という場合にも、役牌を使うことができるのです。

 

ここまでは、役牌を1つの役として見てきましたが、実は「安パイ」としても活用できます。

3つ揃えないと役としては成立しませんが、「白を1枚しか持っていない」という場合でも、他家がすでに白を捨てているという状況にあれば、それは安パイとして使えますよね。

また、字牌というのは序盤で捨てられやすい牌とされていますから、序盤の内に「安パイだ」という情報を得られやすく、自分のアガりが難しくても、「相手に振り込まない」という“守りの麻雀”に切り替えることが可能です。

 

完全な安パイになっていなくても、役牌をはじめとする字牌は、他家の当たり牌になりづらいとされています。

字牌を捨てたことによる放銃は、可能性が低いということですね。

これは、字牌ではリャンメン待ちやカンチャン待ち、ペンチャン待ちをするのが不可能である、ということが理由です。

字牌を待ち牌としている場合の待ち形は、単騎、シャンポン待ちが基本で、「国士無双」など、自分がまだ1つも持っていない牌を待つ役も多少あるくらいでしょう。

リャンメン待ちとカンチャン待ち、ペンチャン待ちの可能性がゼロというだけでも、かなり放銃の不安が解けますよね。

その裏をかいて字牌待ちを選ぶ相手もいるかもしれませんが、数牌よりかは振り込みづらい牌と言えるはずです。

 

 

【まとめ】役牌は麻雀初心者にも“超”オススメの戦い方

三元牌、場風、自風は「役牌」と呼ばれる役として使うことができ、3枚揃えるだけで1翻つけることができます。

カンを含めて鳴きOKの役ですので、スピード感をもったアガりを目指す際にも有効です。

ホンイツやトイトイといった役と複合させることもできますから、初心者の方でも高打点を狙えるはずです。

【麻雀はじめの一歩】リャンメンってなに?最もアガりやすい形をおぼえよう

麻雀初心者の方に向け、アガるために最初に覚えてほしいのが、「リャンメン待ち」という形です。

漢字で書くと「両面」ですので、日本人でもなじみのある言葉だと言えますね。

アガりをグッと近くするための「リャンメン待ち」の知識と、その周辺知識についても一緒に押さえてしまいましょう!

 

 

 

両面(リャンメン)待ちってなに?両隣の数字を待つ形

麻雀というのは、14枚の牌を用いて、「役」と作ってアガりを目指すゲームです。

また、「この牌がくればアガれる!」というあと一歩の状況を「テンパイ」と呼び、テンパイの形によって「リャンメン待ち」や「カンチャン待ち」、「ペンチャン待ち」というように呼ばれます。

 

 

 

上記の画像は、いわゆるテンパイの状態で、ピンズの「3・4」で待っている状態。

ピンズの「3・4」で待っているということは、ピンズの「2」か「5」がくれば、アガることができますね。

この待ちの形こそ、リャンメン待ちと呼ばれるものです。

 

「もう1つ牌が足りれば面子が出来上がる」という状態を塔子(ターツ)と呼びますが、数牌が「3・4」「6・7」のように、両隣のどちらかの牌が来れば塔子が出来上がるという状態が、リャンメン待ちです。

 

「あと1つで面子が出来上がる」=ターツの状態!

上記でも説明した通り、「もう1つ目当ての牌が来れば面子が出来上がる」という状態を、「塔子」と書いて「ターツ」と呼びます。

 

「6・7」と揃っていれば、「5」か「8」をツモることで面子ができますから、「6・7」のブロックはターツと言えますし、「5・7」とある場合にも「6」をツモれば面子ができますから、「5・7」のブロックもターツと言えます。

 

待ちの形がリャンメンだろうがカンチャンだろうがペンチャンだろうが、「あと1つで面子になる」という状態のブロックを、ターツと呼ぶわけですね。

 

急に出てきた「カンチャン」や「ペンチャン」という言葉に、「なんだそれ」と感じた方もいるでしょう。

次の章では、リャンメン以外の待ち形についても解説していきます。

 

待ち方はリャンメンだけじゃない!カンチャン待ちやペンチャン待ち

ピンズを「7・8」と持っている場合には、「6」か「9」をツモれば面子が出来上がりますから、リャンメン待ちと言えますよね。

しかし、「5・7」や「1・2」というように、ターツではあるもののリャンメン待ちの形ではない、という場合もありますよね。

これらを「カンチャン待ち」や「ペンチャン待ち」と呼んでいます。

 

【カンチャン待ち】間が抜けた形の待ち形

 

 

上記画像を見てみると、テンパイをしていますが、待ち牌となっているのはソウズの「6」だけ。

ソウズの「5・7」のターツが完成すればアガることができるということですが、この真ん中の数字が空いている状態で待つ形を、カンチャン待ちと呼んでいます。

例を上げると、「1・3」や「4・6」などがありますね。

 

【ペンチャン待ち】数牌の端っこ2つを持っている形

上記画像もテンパイをしている形ですが、今度はマンズが「1・2」と並んでいて、マンズの「3」を待っている状態ですね。

連続した数字が並んでターツとなっているので、本来はリャンメン待ちとなるはずですが、数字が端2つのものですので待ち牌が2つではなく1つになっています。

この形を、ペンチャン待ちと呼ぶわけですね。

 

リャンメン待ちの亜種、「亜リャンメン」なる形もある

ちょっぴり変わったリャンメンの形というのも存在していて、「亜リャンメン」と呼ばれるものがあります。

 

 

 

「6・6・7・8」というように、リャンメン待ちに雀頭がくっついたような形のブロックを、亜リャンメンと呼んでいます。

「6・6」を雀頭とし、「7・8」のリャンメン待ちとすることもできますし、「6」をひとつ捨てることで、「6・7・8」の面子とすることも可能です。

 

しかし、雀頭をリャンメン待ちの形とする場合には注意が必要で、すでに自分が「6」を2枚持っているため、純粋なリャンメン待ちよりも待ち牌の残し枚数が少なくなってしまうのです。

ただの「7・8」というリャンメン待ちであれば、待ち牌は「6」と「9」でそれぞれ最大4枚ありますから、残し枚数は最大で8枚となります。

しかし、亜リャンメンとなる場合には、すでに「6」を2枚自分で持ってしまっているため、「6」の残り枚数は最大でも2枚となり、「8」と合わせても最大で6枚となってしまいます。

 

純粋なリャンメン待ちと亜リャンメンを比べると、アガりやすいさは「リャンメン>亜リャンメン」となりますね。

 

リャンメン待ちの習得は、麻雀はじめの一歩!【まとめ】

「4・5」のように、待ち牌が2種類ある待ち形をリャンメン待ちと呼んでいて、そのほかにもカンチャン待ちやペンチャン待ちなど、様々な形があります。

特に亜リャンメンの形は、理解しておくと自分の手を色々な形で見ることができ、よりアガりに近づくことでしょう。

 

暗刻(あんこ)|麻雀の暗刻ってどんな意味?暗刻があると点数アップのチャンス

麻雀をしている方であればお気づきの方も多いと思いますが、麻雀は用語が多いのもひとつの特徴ですよね。

「ターツ」や「ツモ」、「リーチ」などさまざまありますが、みなさんは「暗刻」と「明刻」の意味はお分かりでしょうか。

 

暗刻の意味、暗刻を使った役、暗刻を使った戦術まで解説していきます。

 

 

 

 

暗刻ってどんな意味?自力で同じ牌を3枚集める

 

 

 

「暗刻」というのは、自分のチカラだけで作った刻子のことを表しています。

刻子というのは、同一の牌を3枚集めて作られたメンツのこと。

 

自分のチカラだけで揃えた=ポンなどの鳴きを入れずに成立した刻子を、暗刻と呼んでいます。

 

逆に、ポンをして作った刻子は明刻(みんこ)と呼ぶので、暗刻と明刻の違いを理解しておきましょう。

 

ちなみに、シャンポン待ちでテンパイをしていた際、ロンでのアガリになった場合には、他人の牌を使ってアガっていることになるので、注意が必要です。

 

 

暗刻があることで役がつく?三暗刻と四暗刻

手牌に暗刻があることで成立する役があります。

それは、三暗刻と四暗刻。

 

その名の通り、暗刻が3つある状態でアガれば三暗刻が成立し、暗刻が4つある状態でアガれば四暗刻が成立します。

四暗刻の形でテンパイをした際、シャンポン待ちのテンパイ形であれば、ロンをすると刻子の1つが明刻になるので、四暗刻ではなく三暗刻になります。

 

四暗刻は役満なのですが、三暗刻になると一気に2翻まで下がってしまうので、点数状況などによっては注意が必要でしょう。

 

 

周辺の牌を引くと、暗刻→対子と両面ターツの組み合わせになる

 

 

 

もし、七萬が暗刻になっている状態で、八萬を1枚ツモって来た場合、どう見ることができるでしょうか。

もちろん、七萬の暗刻が1つと八萬が浮いた状態、とも言えます。

しかし、七萬が対子になっていて、七萬と八萬が両面待ちのターツになっているという見方もできますよね。

 

もしも「七萬・七萬・七萬・八萬」という並びでテンパイをしているとしたら、八萬の単騎としてだけでなく、六萬・九萬の両面待ちでもあるので、六萬・八萬・九萬の多面張になるのです。

この多面張に気づかずに八萬だけを待っていて、先にツモってきた六萬や九萬を捨ててしまうと、フリテンになってしまいますので、これも注意が必要です。

 

 

暗刻を持つと、自分だけに見えるワンチャンスやノーチャンスの牌が現れる

例えば、自分の手牌に三筒が暗刻になっていて、他のプレイヤーがもう1枚の三筒を捨てていたとしたら、どんな読みができるでしょう。

 

勘の良い方であればお気づきでしょうが、自分からは三筒がすべて見えているので、三筒を使ったリャンメン待ちが否定されることになるのです。

同じ牌は4枚しかないので、三筒が4枚見えているということは、他に手牌のなかに三筒を抱えているプレイヤーがいないことが分かり、それすなわち三筒を使ったリャンメン待ちのターツがない、と推測することができます。

 

上記はノーチャンスと言われる戦法です。

4枚すべてが見ている状態をノーチャンスと呼びますが、3枚見えている状態ではワンチャンスと呼ばれています。

 

自分の手牌のなかで暗刻ができていると、その牌がワンチャンスやノーチャンスであることは、自分にしか分からない情報になります。

他のプレイヤーよりも安全度の高い牌を多く知っていることになるので、暗刻ができるということは、防御力が高まるということでもあるのです。

 

麻雀番組の解説などでもよく聞く用語なので、覚えておいて損はないでしょう。

 

 

麻雀の暗刻とは|3つ以上あると役がついて点数アップ【まとめ】

麻雀を打っていればよく聞く「暗刻」というフレーズ。

自力で作った(ポンなどの鳴きを入れずに)刻子を、暗刻と呼んでいます。

逆にポンなど鳴きを入れて作った刻子は明刻(みんこ)と呼ばれ、明刻がひとつでもあると四暗刻は成立しません(単騎待ちであれば四暗刻単騎としてロンしても成立)。

 

暗刻というと攻撃的なイメージが強いですが、ワンチャンスやノーチャンスといった知識と組み合わせると、防御力を上げる知識としても活用できます。

 

麻雀のドラって?裏ドラ・槓ドラ・赤ドラなど|打点アップのカギになる牌

 

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麻雀を打っていると必ず使う、ドラ。

ドラというのは、アガった(和了)ときに手牌に持っていると、1枚につき1翻ずつ加算されるシステムの、アイテムのような牌。

1枚につき1翻ずつ加算されるのですが、ドラを持っているだけでは役にならないため、ドラを持っているだけではアガれません。

 

しかし、リーチやタンヤオだけでも役がついていればアガれるので、「リーチ、ドラ3」でも満貫でアガることができるわけです。

 

ドラには種類がある!ドラ表示牌の次位牌、裏ドラ、槓ドラ、赤ドラなど

 

 

 

ドラといっても色々と種類があり、場合によって増えるドラもあります。

どのタイミングでドラが増えるのか理解しておくことで、より幅の広い戦略が組めるようになるでしょう。

 

種類① 表ドラ

最もメジャーなもので、「ドラ」といえばこの表ドラを指すことが大半です。

配牌を始めたところと逆方向に7列進んだ14枚は、王牌(わんぱい)と呼ばれる部分で、配牌を始めたところから逆方向に数えて3列目の牌をめくります。

めくって出てきた牌が「ドラ表示牌」となり、実際に表ドラになるのはドラ表示牌の次の牌。

ドラ表示牌が「一萬」だったら、表ドラは「二萬」になるということです。

ドラ表示牌が「九萬」だったら場合、表ドラは「一萬」になるので注意しましょう。

 

種類② 裏ドラ

リーチをかけてアガった場合のみ、ドラ表示牌の下にある牌もめくることができ、これを「裏ドラ」といいます。

裏ドラも表ドラと同じシステムで、めくって出てきた牌の次の牌が裏ドラになります。

 

種類③ 赤ドラ

マンズ、ソウズ、ピンズの各数牌のなかで、「5」にあたる牌が赤く塗られている場合があります。

これを赤ドラといい、「五萬」「五索」「五筒」が各4枚あるなかで、各1枚ずつが赤ドラになっています。(例外アリ)

手牌にあるだけで1翻つくので、リーチしか役がつかない場合など翻数を増やすのに活躍してくれます。

 

種類④ 槓ドラ

麻雀では同じ牌が4枚そろった場合に、カンをすることができます。(一定の条件あり)

カンをした場合には、ドラ表示牌の横(配牌を始めた部分とは逆方向の横の牌)を1枚めくり、ドラ表示牌が追加されます。

そのため、1度カンをすればドラ表示牌は2枚に、2度カンをすればドラ表示牌は3枚になるので、カンをすればするだけドラが増えることになります。

2人以上のプレイヤーが合計で4回以上のカンをしてしまうと、その局は流局となってしまうので、その点には注意しましょう。

 

種類⑤ 槓裏ドラ

カンをすればドラ表示牌が増えると解説しましたが、ドラ表示牌が増えるということは、裏ドラの数も植えるということです。

1度カンをすればドラ表示牌は2枚になるので、リーチをした際にめくれる裏ドラも2枚となり、ドラの対象になる牌は最大で4種類となります。

基本的にはカンをすればしただけ裏ドラが増えますから、カンが多くなった局では、リーチだけでも裏ドラで大きく点数を増やすことができる可能性があります。

 

 

ドラを気にした戦略とは|ドラ周辺の牌は1枚少ない

 

 

 

さて、持っているだけで手牌に1翻追加されるという力強い味方であるドラ。

このドラは、使い方によっては打点アップだけでなく、アガりやすさにつながることもあります。

ここでは、ドラを使った戦い方について紹介していきます。

 

ドラを効率よく使うためには、順子を作ろう

配牌の段階からドラが手牌にある場合には、そのドラは捨てずに使ってアガリたいですよね。

そのため、手牌に数牌のドラがある場合には、できるだけドラを利用したシュンツを作るようにしましょう。

そして、これは筆者が実践で思っていることなのですが、数牌のドラを使ったシュンツを作り、もし同じドラをもう1枚ツモればそれを雀頭にし、もう1枚ツモればそれを暗刻にする、という考え方をしています。

しかしこれは打点をより大きくしたいときの打ち方であり、スピードを求める際にはドラを捨てるのも1つの方法です。

 

ドラ周辺の牌は、表示牌の分だけ1枚少ない

ドラ表示牌が「3萬」だった場合には、「4萬」がドラということになります。

もし手牌に4萬があれば、それを使ったシュンツを作りたいところですよね。

しかし、ドラ表示牌に使っているため、3萬が1枚少ない状態になっていることを忘れないようにしましょう。

ドラが絡んでいない状態での「4・5萬」の両面待ちであれば、最大で3萬と6萬がそれぞれ4枚ずつあることになります。

しかし、4萬がドラだった場合には、ドラ表示牌で3萬を1枚使っていることから、最大でも3萬は残り3枚ということになり、最大枚数が1枚少ない状態で待っているということになるのです。

初心者の方だとそこまで気が回らないことも多いですが、1枚多いか少ないかの差は麻雀では大きな差ですので、特にツモアガリを狙っている際には注意しましょう。

 

「1枚少ない」を利用した心理戦もある

先ほどの解説では、ドラ表示牌に使われている分だけ牌が少ないことになるので、ドラ表示牌を待ちにした両面待ちは牌効率が少しだけ悪いと解説しました。

しかし、だからこそドラ表示牌を待ち牌にするという戦略もあるのです。

 

筆者の場合、この戦略を活かすことが多いのは、七対子。

対子(同じ牌の2枚組)を7つ作ることで成立するのが七対子ですが、最後の1枚、どの牌で待つのかは自由に決められます。

もしもドラが南だった場合には、ドラ表示牌が東ということになりますので、場には3枚しか東が出回っていないことになります。

そして、もしもすでに誰かが河に東を1枚捨てていたとしたら、場に残っている東は2枚だけとなり、これは東を使ったシャンポン待ちが不可能な状態であるということです。

そのため、この状態であれば東は極めてロンされる可能性が低い牌となり、相手がリーチをかけても捨てやすい牌となるのです。

そのメカニズムを利用して、あえて七対子の待ち牌を東の単騎待ちにすることで、裏をかいたロンを狙えます。

 

単騎待ちであればこの戦略は使えますので、七対子でなくても単騎待ちの形が作れればOKでしょう。

 

 

ドラは打点アップだけじゃなく、アガリやすくするアイテム|まとめ

表ドラから始まり、リーチをかけてアガった時にだけめくれる裏ドラや、カンをしたときだけ出現する槓ドラなど、局の展開に応じていろいろなドラが登場します。

特に相手がカンをした際には、あえてこちらは面前のままリーチをかけて、裏ドラの枚数で勝負をするという戦い方があります。

逆に、明カンをしてしまうと、自分はリーチができないのに裏ドラを増やしてしまうというリスクがあるので、カンは相手のメリットにもなるのだということを忘れないようにしましょう。

二盃口(りゃんぺーこー)とは|成立条件から出現率、複合しやすい役まで紹介

麻雀役のひとつである二盃口(リャンペーコー)ですが、出現率が低く、なかなか遭遇することの役となっています。

出現率は0.05%ともいわれていて、これは四暗刻とほぼ同じような出現率だそうです。

そんな二盃口について、成立する条件や複合しやすい役、注意点まで網羅的に解説していきます。

 

 

 

二盃口ってどんな役?一盃口を2つ作れば3翻に進化する!

この二盃口という役は、簡単に言えば、一盃口を2つ作ることで成立する役です。

一盃口というのは、上記画像のように、種類も数字も同じ順子を2つ作ること(上記画像の場合は4萬・5萬・6萬のシュンツが2組)で成立する役で、これを2つ作ることで、二盃口が成立します。

一盃口は成立させると1翻つきますが、二盃口が成立した場合には3翻になります。

「一盃口が2つだから本来は2翻だけど、難しいからボーナスでもう1翻ついて、合計3翻になる」という覚え方でもいいかもしれません。

上記画像が実際に二盃口が成立している手牌で、2つの一盃口は牌の種類や数字が同じである必要はありません。

しかし面前であることが条件なので、チーをして順子をそろえることはできません。

こうしたこともあり、0.05%という希少な出現率となっているのでしょう。

 

 

 

二盃口と一緒に複合しやすい役を知ってアガリやすい状態に

ここでは二盃口と複合しやすい役を紹介していきます。

二盃口だけで3翻つくので、もう1翻つけば満貫になるわけです。

手軽な1翻役をもう1つつけることで、大幅な打点アップにつながります。

 

二盃口と複合しやすい役① タンヤオ

二盃口が成立するときというのは、14枚の手牌のうち、4つのメンツはすべてシュンツでないといけないため、メンツに字牌を使うことはできません。

数牌を使う割合が多い役ということで、タンヤオと複合しやすい役だと言えます。

積極的に数字を内に寄せる(5に近づける)ようにすれば、手軽に1翻追加させることができますね。

 

二盃口と複合しやすい役② ピンフ

二盃口が成立しているということは、4メンツ1雀頭のうち、すべてのメンツがシュンツであることを意味します。

よって、ピンフの成立条件を満たしやすい状態になるわけですね。

 

ちなみにピンフの成立条件などは別記事で詳しく解説しております。↓

www.charin07.info

 

 

組み合わせれば高打点!ホンイツやチンイツ

字牌と1種類の数牌のみで構成するホンイツや、1種類の数牌のみで14枚すべてを構成するチンイツと複合させることで、一気に跳満や倍満が見えてきます。

二盃口の出現自体が珍しいことなのですが、こうした役と複合させることで数万点の差を一気に逆転させることができる、ということも覚えておくとよいでしょう。

 

↑ホンイツ+二盃口

 

↑チンイツ+二盃口

 

 

 

二盃口の落とし穴?狙うときの注意点

二盃口には、落とし穴ともいえるいくつかの注意点があります。

これらの注意点を知らずに打つと、二盃口がつかなかったりアガれなかったりという悲劇を招いてしまいます。

 

注意① 形は同じだが、七対子とは複合しない

上記画像のように、二盃口が成立している手牌というのは、七対子が成立している手牌としてみることもできるのです。

しかし、七対子と二盃口は複合しません。

それは、二盃口の場合には4つのシュンツとして捉えている一方で、七対子の場合には7つの対子として捉えているためです。

シュンツを1つのまとまりとして見るか、対子を1つのまとまりとして見るかの違いですね。

 

では、二盃口が成立している手牌でも、七対子として点数計算をしても良いのか、という点について。

結論としては、別に七対子として点数計算をしても問題はありません。

しかし、二盃口は3翻なのに対し、七対子は2翻しかつきません。

また、七対子を含んでいる場合には、4翻だと満貫にならないというルールもあるため、点数計算をする際には、七対子ではなく二盃口として計算したほうがお得です。

 

注意② シュンツのリャンメン待ちの場合、二盃口がつかなくなる場合もある

上記画像は、二盃口が成立しそうなテンパイ中の手牌。

赤枠で囲った「6筒・9筒」がリャンメン待ちの形となったテンパイ形ですが、もしもここで9筒をツモってきた場合、二盃口は成立するでしょうか。

結論としては、二盃口は成立しません。

すでに出来上がっているピンズのシュンツは「6・7・8」ですので、リャンメン待ちとなっている「7筒・8筒」の部分も、「6・7・8」と並ぶ必要があるからです。

9筒をツモってきた場合には、二盃口がつかなくなり、他の役が複合していない場合には、そもそもアガれなくなる可能性もあります。

 

もともとリーチをしていたり、タンヤオを複合していたりすれば、二盃口がつかなくてもアガることは可能です。

 

麻雀で3翻の役は珍しい?二盃口以外の3翻役

二盃口以外で3翻となっている役は2つだけで、ジュンチャンとホンイツだけ。

 

ジュンチャンというのは、上記画像のように、4メンツ1雀頭のすべてに1・9の牌が含まれていることで成立する役です。

 

そしてホンイツは、上記画像のように、14枚を1種類の字牌だけで構成することで成立する役です。

 

3翻役は二盃口と合わせてこれらの3つしかないので、覚えやすいですね。

 

二盃口|3つしかない3翻役の一つ!出現率0.05%の希少性|まとめ

タンヤオや平和(ピンフ)と複合しやすい役ではありますが、出現率が四暗刻とほぼ同じという希少性の高さが特徴の、二盃口。

一盃口を2つ作ることで成立する役ですが、面前でなければならず、リャンメン待ちになることがほとんどですが、その場合には片アガリとなってしまうというデメリットもあります。

注意点が多い役でもあるので、「アガれたらラッキー」くらいに思っておきましょう。

麻雀の役「嶺上開花(りんしゃんかいほう)とは?翻数や成立の例を紹介

麻雀役のひとつである嶺上開花ですが、0.2~0.3%の出現率と言われているため、なかなか目にすることのない役となっています。

しかし、この嶺上開花を知っていることで、形式テンパイのつもりで作っていた手牌に、アガり役がつくこともあるかもしれません。

「たまたまアガれた」ということが、対局の流れに大きな影響を及ぼすこともありますから、覚えておくことで今以上に麻雀が楽しくなる役なのです。

 

ちなみに、形式テンパイについて勉強されたい方は、こちらの記事がおすすめです↓

www.charin07.info

 

嶺上開花ってどんな役?どんなときに成立するのか

 

 

この嶺上開花(リンシャンカイホウ)という役は、カンや北抜きをすることで嶺上牌を引き、その牌でツモアガりをすることで成立する役です。

暗槓をした場合、明槓をした場合、どちらでも成立するもので、成立すれば1翻つきます。

 

  • テンパイする
  • テンパイをした状態で、暗槓や明槓、北抜きをする
  • 嶺上牌をツモる
  • 引いた嶺上牌が待ち牌だった

 

こうした流れで「ツモ」と宣言することで、嶺上開花という役がつくわけです。

麻雀の役というのは、リーチやタンヤオなど、ある程度狙って成立させることができる役も多いですが、この嶺上開花はなかなか計画的に狙うことのできない役ということですね。

 

嶺上開花とは絶対に複合しない役がある

 

四麻で行う場合には北抜きができないので、嶺上牌をツモるときにはカンをする必要があるわけです。

すなわち、4面子のうち1つは刻子になるので、順子手や対子手とは複合しないということになります。

 

4面子がすべて順子であることが条件のピンフ、一盃口が2つあることで成立する(すなわち4面子すべて順子である)二盃口、14枚すべてが対子であることで成立する七対子などは、嶺上開花と複合しない役になります。

 

また、嶺上牌から当たり牌をツモることで成立するのが嶺上開花ですので、海底や河底とも複合しませんね。

 

このほかにも、一発や槍槓など、偶然が功を奏して成立するような役とは基本的には複合しません。

 

麻雀初心者に覚えてほしい!嶺上開花の注意点

ここからは、嶺上開花に関連するルール上の注意点を確認していきましょう。

対局前に事前に確認をしておくことで、対局中のルールを適用するかしないかという小競り合いが発生してしまうことになります。

 

 

 

注意その① 北抜きをしたときの嶺上牌でアガった場合はどうなる?

三麻の場合には北家がつくプレイヤーがいないため、北をドラとして扱う場合があります。

抜きドラと呼ぶこともありますが、この北抜きをした際にも嶺上牌を1枚ツモるルールがあり、このときの牌でアガった場合に嶺上開花を適用するかどうか、事前に確認しておく必要があります。

雀荘で打つ場合には雀荘のローカルルールがあるかもしれませんし、プライベートで打つ場合には仲間内で事前に決めておく必要があるでしょう。

 

注意その② 明槓をして嶺上開花が成立した場合、カンドラは適用される?

暗槓の場合、カンをしたタイミングでカンドラをめくるという流れが一般的です。

しかし、明槓の場合には打牌の後にカンドラをめくる流れになる場合があります。

そのルールを適用している場合には、明槓をして嶺上開花を成立させた場合、打牌をしていないためカンドラをめくらないまま、点数を計算することになります。

 

 

注意その③ 大明槓の責任払い

もしも北家の捨て牌で東家で明槓をし、それに伴って東家が嶺上牌をツモり、その牌で嶺上開花が成立したとします。

嶺上開花が成立したのは北家がカンをさせてしまったから、ということで、北家には明槓をさせてしまった責任(ペナルティ)が課せられるというルールです。

1度明槓をして嶺上牌をツモり、その牌ですぐに暗槓をして嶺上開花が成立した場合にも、同様に責任が発生します。

 

この「大明槓の責任払い」というルールも、その場所によって適用されるかどうかを確認してから対局をはじめるようにしましょう。

 

まとめ|麻雀初心者にこそ知ってほしい、嶺上開花のルールと注意点

カンや北抜きをすることで嶺上牌をツモるわけですが、嶺上牌からツモってきた牌が当たり牌だった場合、嶺上開花が成立します。

順子系や対子系、河底や海底など、複合しない役もあるので注意です。

また、明槓をしたあとの嶺上開花の場合にカンドラが増えた状態で点数計算をするのか、北抜きをしたときにツモってきた嶺上牌でも嶺上開花が成立するのかなど、事前にプレイヤー同士で確認しておく必要があることがいくつもあります。

 

覚えるまでは細かく複雑なルールですが、より深いところまで戦略を立てることできれば麻雀を打つのが楽しくなるので、初心者の方にこそ覚えてほしいルールでもあります。

麻雀のフリテンってどんなルール?3種類のフリテンと対処法・注意点

麻雀のルールのひとつである、フリテン。

場合によってはチョンボにつながってしまうものですが、イマイチどのようなルールなのか理解しきれていないという方も多いのではないでしょうか、

 

ここでは、フリテンとはどのようなルールなのか、フリテンになった際の対処法、フリテンにならないための注意点などを解説していきます。

 

 

 

 

フリテンってどんなルール?実は3種類もある

 

 

麻雀について、「テンパイをしているのにアガることができない」という状況を、「フリテン」と表現します。

では、なぜこのフリテンに陥るのか、種類や事例に分けて解説していきます。

特に初心者の方がやりやすいミスなので、注意点を含めてしっかり押さえておきましょう。

 

パターン① 「ロン」したい牌を自分が捨てている

これが一番よくあるフリテンのパターンです。

1・4萬のリャンメン待ちとなっていた場合、自分の河に4萬がすでに捨てられていれば、その牌をロンすることができない、ということです。

ちなみに、このようなリャンメン待ちの場合には、片方の牌がフリテンの場合、もう片方の1萬もロンをすることはできないので、注意しましょう。

すべてのフリテンに関わることですが、いくらフリテン状態であっても自分のツモによって待ち牌を引き当てた場合には、アガることが可能です。

 

パターン② リーチ後、他家が捨てた当たり牌を見逃してしまった

これもよくあるパターンのひとつですね。

リーチをした後は、自分のツモ番でツモった牌が当たり牌ではなかった場合、無条件にそのツモってきた牌をすぐに捨てなければなりませんね。

それは待ち牌(当たり牌)を変えることができないということでもあるので、他のプレイヤーが自分の当たり牌を捨てたときには、ロンをしてアガるのが基本です。

しかし何らかの理由(ぼーっとしていたなど)で、当たり牌をほかのプレイヤーが捨てたのに気が付かずにロンをしなかった(見逃してしまった)場合、その後に当たり牌が他のプレイヤーから出たとしても、ロンをすることができません。

 

すなわち、リーチ後のフリテンは、アガりを放棄する、アガることができない状態となるのです。

戦略的に、自分がリーチをすることで他のプレイヤーに降りを選択させることを目的とした、フリテンリーチというものもあります。

 

パターン③ ヤミテンで当たり牌を見逃すと、次のツモまでフリテンとなる

画像のような手牌でリーチをしていない場合、テンパイはしているけどリーチはしていない、「ヤミテン(ダマテンともいう)」の状態を選択することがあります。

リーチをしていないことでテンパイしていることが他のプレイヤーもバレず、アガりやすくなるメリットがあります。

しかし、6・9筒のリャンメン待ちなので、6筒であればタンヤオがついてアガることができますが、9筒の場合にはタンヤオがつかず、他に何の役もついていないのでアガることができません。

この場合、自分が南家だったとして、次の西家が9筒を捨てたとします。

リーチをしていればアガれる牌なのですが、ヤミテンをしていて役がつかないので、9筒ではロンができません。

その直後に北家が6筒を捨てても、待ち牌となっている9筒を一度見逃しているので、フリテンとなって6筒をロンすることができません。

 

ちなみに、このフリテンは同巡内のみ有効で、自分のツモ番がもう1度回ってくれば解消されます。

まとめると、「自分のツモ番が終わった後、次の自分のツモ番が来るまでの間は、待ち牌が何枚捨てられようと、1枚目の待ち牌を見逃した時点で、フリテンとなってしまう」ということです。

 

 

気が付かずにロンをするとペナルティ?

オンラインゲームであれば、フリテンの状態のときには「ロン」のボタンが出ない仕様になることが多いです。

しかし、実際の対局の場合には、自分がフリテンの状態であると気がつかずにロンを宣言してしまうこともあり得るわけです。

この場合には、フリテンなのにロンを宣言した、ということで、チョンボ(ペナルティ)が課せられます。

どの程度のペナルティが課せられるかというのは場合によって違いますが、満貫と同じ点数を支払う場合が多いようですね。

 

 

フリテンにならないためには?多面張の待ちに注意

 

 

 

上記画像の手牌でリーチをした場合、テンパイをしている部分をアップにすると、「東・東・5・5・5・6・7索」となります。

 

「5・5・5」をひとつの暗刻とした場合には、「東・東」を雀頭とし、「6・7」のリャンメン待ちとみることができます。

 

しかし、「5・6・7」をひとつのシュンツとした場合には、「5・5」と「東・東」のシャンポン待ちとみることもできるのです。

 

もしシャンポン待ちにもできることに気が付かず、リーチをしているにも関わらず他プレイヤーが捨てた「東」をロンすることができなかったら、その時点でフリテンとなり、当たり牌になっているすべての牌をロンすることができなくなってしまいます。

 

こうした多面張の待ちのときにフリテンは発生しやすいので、注意が必要です。

 

 

 

フリテンに気が付いた!今からでもやれることはある?

リーチをした後にフリテンに気が付いた場合には、当たり牌を自分でツモるしかありません。

しかし、リーチをする前に、当たり牌をすでに自分が捨てているフリテンであることに気が付いた場合、どうするのが良いのでしょうか。

もちろん、遠回りでも手牌を作り直すという方法もありますが、残り巡目によってはもう一度テンパイ形に戻すのが困難な場合もあります。

そのため、フリテンであったとしても、思い切ってリーチをしてしまうのも、一つの方法です。

「え、アガれなくてもいいの?」と思うかもしれませんが、実際にフリテンリーチをかけていることを知っているのは自分だけですので、相手からすれば「あのリーチに振り込みたくない」という意識から、降りてくれることもあるでしょう。

自分でツモればアガれるわけですし、もしアガれなかったとしても、相手に降りることを選択させる、防御のリーチとなるわけです。

 

特に自分の親番を守りたい場合には有効ですので、威嚇するつもりでぜひお試しください。

 

 

フリテンとは?麻雀の初心者こそ気を付けたいルール!【まとめ】

3つの種類があるフリテンですが、もっとも頻出するのは、自分で捨てた牌を当たり牌にしてリーチをかけてしまうパターンでしょう。

特に「1・3・4・5・6」と持っていて「1」を捨てたあとに「2」をツモり、「2・3・4・5・6」の多面張になってしまう場合です。

せっかく「1・4・7」の3面張になるのですが、「1」を捨てていることからすべての待ち牌がフリテンとなってしまうので、注意が必要です。

 

しかしフリテンになったからと諦めずに、あえてフリテンリーチをすることで、防御に徹するという方法もあります。

強引な手法ではありますが、自分の親番を流さないための作戦ともなりますから、フリテンの対処法としてはおすすめの戦法でもあります。

【焼き鳥】麻雀でよく聞く“やきとり”ってなに?ルールや由来、戦術を教えちゃう

麻雀のルールである「焼き鳥」をご存じでしょうか。

Mリーグや麻雀最強戦といった公式戦では採用されていないものの、実は麻雀をよりスリル満点な競技に進化させられる、大変面白いルールなのです。

今回はこの焼き鳥ルールについて、ルールの内容や言葉の由来、焼き鳥ルールを採用した対戦での戦略についてなど、解説していきます。

 

 

麻雀の焼き鳥はローカルルール!どんなルールなの?

一言でいうと、「半荘で一度もアガれなかった人は罰符がつくよ」というもの。

半荘ですから、東一局から南四局までの間が対象で、一度もアガれなかったプレイヤーを「焼き鳥」と呼び、ペナルティが発生するというルールです。

 

牌一式がセットになっているものに、「やきとりマーク」と呼ばれるオレンジ色の板が入っていることがあります。

焼き鳥のルールを採用する場合にはこの板を使用し、一度アガったプレイヤーはやきとりマークを裏にしていくことで、どのプレイヤーが焼き鳥であるかわかるようにします。

 

 

しかしながら、この焼き鳥というルール自体、ローカルルールとなっているので、Mリーグや麻雀最強戦などの公式大会でも目にすることはほとんどありません。

 

ローカルルールですので、正式に何点の罰符が発生するのか決まっていませんし、点数の移動が清算の前なのか後なのか、という部分も決まりがありません。

基本的には、焼き鳥となったプレイヤーがいる場合には、焼き鳥でないプレイヤーで罰符を山分けする場合が多いようです(ネット上の解釈はこれが通説)。

 

「罰符は何点にするか、適用は清算の前か後か」など、対局前にプレイヤー間で認識を統一させておく必要があります。

 

 

雀が由来している?なぜ焼き鳥なのか

 

 

 

なぜ「半荘で一度もアガれなかったプレイヤー」が焼き鳥と呼ばれるのか、言葉の由来にはいろいろと諸説があるようです。

 

  • 麻雀自体が漢字の通り雀に由来している点があり、「アガれない=飛べない鳥は焼き鳥にするしかない」という考え方から
  • 麻雀は相手のプレイヤーから点数をむしり取るが、これが焼き鳥の調理過程と同様だから

 

上記のような説が多く知られているようですが、筆者個人としては①のほうがしっくりきますね。

 

 

「焼き直し」というルールもある

場合によっては、全員が焼き鳥を回避した際にもう一度全員の焼き鳥が復活する、というルールもあるようです。

これは「焼き直し」と呼ばれているようですが、焼き鳥というルール自体がローカルルールですので、焼き直しについてはローカルルールのローカルルール、とも言えるかもしれませんね。

 

 

「焼き戻し」というルールでスリル倍増

焼き直しだけでなく、焼き戻しというルールもあるようです。

アガった場合には、本来であればやきとりマークを裏にして、焼き鳥を回避したことをほかのプレイヤーに知らせます。

しかし、この「やきとりマークを裏にする」という作業を忘れて行わないまま次の局に突入した場合、もしその後に気が付いたとしても、焼き鳥のままプレイを続行しなければならないというルールがあります。

これを「焼き戻し」と呼んでいます。

 

しかし、「焼き直し」というルールを「焼き戻し」という言い回しで表現していることもあるようなので、そのあたりは注意しましょう。

 

 

回避しても安心できない!「焼き豚」ルールの存在

焼き鳥だけでなく、焼き豚というルールもあります。

これは、それまで焼き鳥のままでいたプレイヤーが、オーラスでロンアガリを決めて焼き鳥を解消した場合、放銃をしてしまった側のプレイヤーは、焼き鳥と同様のペナルティが発生してしまう、というルールです。

このルールによって、「先行逃げ切り」の戦い方がしづらくなるので、最後の最後までスリルを感じる対局を楽しむことができます。

 

 

【戦略】焼き鳥が有効なときの戦い方は?スピードが大切

もしも焼き鳥が採用されている対局に参加するとなったら、どのようにして戦えばよいのでしょうか。

とにかくアガれば焼き鳥を回避できるわけですから、アガるまでのスピードが必要なわけです。

 

焼き鳥回避① リーチだけでもとりあえずアガる

焼き鳥を回避するのが優先だとすれば、リーチだけでの良いのでまずは1度でもアガることを目標にして打ちましょう。

もしも最初のアガリがリーチだけの1,000点だったとしても、焼き鳥の罰符が10,000点だった場合には、11,000点の価値があるとも考えられるわけです。

そのほかにも、ツモだけ、ピンフだけといったように、比較的出来上がりやすい1翻の役を目指すのがおすすめです。

 

焼き鳥回避② 待ちはアガリやすさ重視の両面待ち

リーチのみでテンパイをするなどの場合でも、単騎待ちの場合と両面待ちの場合では、アガりやすさが大きく違います。

例外として、先にリーチをかけていた親の現物を単騎で待ってみるという方法もありますが、基本的には待ち牌の枚数が多いほうが有利ですので、両面待ちを意識しましょう。

 

焼き鳥回避③ 手牌は暗刻より順子を重視

四暗刻や対々和など、暗刻を多く使うことで打点が高くなるという役もあります。

しかし、焼き鳥を回避するためのスピーディーなアガリが欲しい場合には、暗刻の多い手ではなく順子が多い手牌を目指しましょう。

暗刻が多いと、最終的な待ちがシャンポン待ちになってしまう可能性もありますし、順子が多い手であれば、ピンフも視野に入ります。

意外とピンフのみでアガれることもありますから、焼き鳥回避を最優先に考えるのであれば、暗刻よりも順子を大切にしてみましょう。

 

 

【まとめ】いつもの麻雀をよりスリルあふれるものにする、焼き鳥ルール

東一局から南四局までの間で、一度もアガれなかったプレイヤーを焼き鳥とし、罰符を課すというルールがあります。

この焼き鳥ルール自体がローカルルールのようなものなのですが、焼き直しや焼き豚など、焼き鳥ルールをよりスリルあふれるものにするローカルルールもあります。

「先行逃げ切り」という戦い方ができなくなる分、最後まで緊張感を感じて対局に挑むことができるようになるので、いつもの仲間と一味変わった麻雀がしたい、という方には特におすすめですね。

【麻雀ファン必見】カイジ由来の“17歩”とは!2人で手軽にできる麻雀

麻雀というと、3人や4人で楽しむ遊びというイメージがありますが、実はルールを工夫することで2人でも楽しめる遊びになります。

 

2人で行う麻雀というのは正式に決められたルールがあるわけではありませんが、今回は「カイジ」で有名で「17歩」というルールを紹介していきます。

 

 

 

 

2人でできる麻雀ルール、「17歩」の由来はカイジ

ギャンブル漫画といえば、福本伸行先生原作の「カイジ」シリーズが有名ですよね。

今回紹介する「17歩」というルールは、このカイジによって有名になりました。

こちらの作品内では、現実では不可能な現金をかけた戦いを繰り広げています。

非現実的な光景でもあり、いかにもカイジらしい戦いです。

 

 

 

プレイするまでの準備は簡単!4人麻雀と同じ

準備といってもやることは通常の麻雀と同じで、4つの牌山を積むところから始まります。

4人麻雀と同じように、4本の牌山で四角形を作ることができれば、基本的な準備は完了です。

自分の前にある牌山(34枚)を自分だけが見えるように開き、そのなかから13枚を使ってテンパイ形の手牌を作ります。

対戦中に手牌を入れ替えることはないので、この時点でテンパイになっていることが条件です。

また、満貫以上の役がないと和了できないといったルールもあるので、ここも注意点です。

 

ちなみに、「テンパイってなに?」という方は以下の記事でどうぞ↓

www.charin07.info

 

ゲーム開始!牌を1枚ずつ捨ててロンを目指す

34枚のうち、13枚を使って手牌を作りました。

そのため手牌に入らなかった21枚は残りとなるわけですが、この21枚のなかから1枚ずつ選び、交互に捨てていきます。

お互いに17枚捨てるまでに和了を目指す、というゲームです。

お互いテンパイ形の状態から始まっているので、先にロンをしたほうが勝ち、ということになります。

 

先ほどの章でも説明した通り、和了するためには満貫以上の役が必要です。

基本的な役はすべて有効ですが、お互いにテンパイした状態から始まることが決まりですので、ダブルリーチはつきません。

最後の1枚で和了できた場合には海底がつくので、先に牌を捨てるほうは3翻でテンパイをしておくことで、最後の1枚に賭けるということもできます。

 

複数の待ちがあって一部の待ちでのみ満貫となる場合、満貫にならないほうの当たり牌は出ても見逃すしかなく、見逃した場合はフリテンになってしまうので、ここも注意しましょう。

 

このほかにも、以下のようなルールがあります。

 

 

 

・親と子で点数の違いは無い

・場風は東、親→東で子→西となる

・カンはできない

・裏ドラがあるが、満貫にするための翻数には数えない(ボーナスのような扱い)

 

 

17歩の得点計算はどうやる?カイジでは?現実では?

もちろん和了したときには点数の移動があります。

満貫なら8000点、跳満なら12000点といったように、通常の麻雀と同じように計算します。

 

ちなみにカイジの世界ではお金を賭けた勝負で、満貫で1倍、跳満で1.5倍、倍満で2倍、三倍満で3倍、役満で4倍という配当がつけられています。

 

 

 

奥が深い!17歩の戦略にはどんなものがある?

17歩のルールをここまで説明してきましたが、ルールそのものは非常に簡単ですし、時間をかけずに楽しむことができます。

しかし、見た目とは裏腹にとても奥の深いゲームです。

34枚のうちどれだけ打点を高める13枚を使い、どれだけ相手にロンをされない21枚を選べるか、の戦いになります。

残るのは21枚なのですが、実際に捨てるのは17枚なので、4枚は捨てずに済む牌があるわけです。

「危ないな」と感じた牌でも、4枚は捨てずに済む猶予があるので、その猶予をうまく使いながら手牌と捨て牌のバランスをとっていきましょう。

 

 

暗刻をあえて捨て牌にすることで、安全な3巡を過ごすことができる

34枚のうち暗刻になった牌があると、手牌に入れたくなりますよね。

しかしこれを捨て牌の21枚に入れることで、1枚の牌を通すだけで、残りの2枚を安全牌として使うことができるようになります。

三元牌など暗刻になるだけで役になる牌は別ですが、数牌で暗刻になっている場合には、積極的に捨て牌として利用していきましょう。

 

「暗刻ってなに?」という方はこちらもオススメです。

www.charin07.info

 

多面張は当たり牌が多くなるが、読まれやすくなる

多面張の場合には、それだけ当たり牌が多くなるので、和了しやすくなると考えるのが一般的です。

しかし自分でツモをするタイミングはなく、相手が捨てた牌で和了するしかありません。

そのため、一度相手に「この牌は危ないな」と読まれてしまうと、自分の当たり牌が場に捨てられることはなくなり、和了が遠ざかってしまいます。

多面張は「1・4・7」や「2・5・8」などスジで待つことが多いこともあり、一度読まれてしまうと「当たり牌の枚数は多いのにほしい牌のスジが捨てられない」という状態になるのです。

そのため、あえて「二萬」の単騎待ちにして「五萬」を捨て牌にすることで、相手の危険牌から「マンズの2・5・8」を外し、「二萬」を捨てさせるということも大切です。

 

 

【まとめ】カイジで脚光を浴びた麻雀のルール「17歩」は単純だけど奥が深い

34枚を13枚の手牌と21枚の捨て牌に分けて戦う、17歩。

テンパイの状態からスタートし、満貫以上でないと和了ができず、ダブルリーチができないなどの注意点もあります。

交互に牌を捨てていき、先にロンしたほうが勝ちという単純な勝負なのですが、捨て牌に暗刻を残す、スジ待ちは読まれやすいといった深さがあるのも特徴。

雀荘などで3人目、4人目を待つまでの暇つぶしとしても楽しめるので、ぜひやってみてください。

【萬子】麻雀のマンズってなに?由来や読み方、マンズを使うローカル役まで解説

14枚の手牌で役の成立を目指す、麻雀。

マンズ、ピンズ、ソウズ、風牌(ふうぱい)、三元牌(さんげんぱい)を使うことで、様々な役を成立させることができます。

 

そんななかでも、今回はマンズ(萬子)について解説。

1~9のマンズについて、読み方や由来、マンズを使ったローカル役も見ていきましょう。

 

 

麻雀牌のマンズってなに?1~9の読み方やその由来

筒子(ピンズ)は貨幣の形を、索子(ソウズ)は貨幣をまとめるために使っていた竹串や縄をモチーフにしているとされています。

それぞれ「物」をモチーフにしているわけですが、今回のテーマであるマンズは物がモチーフだとは考えにくいですよね。

マンズに関しては、貨幣の単位からきているといわれています。

ということは、マンズ、ピンズ、ソウズのすべてが貨幣からきていると言われている、ということです。

 

 

 

上記画像は、マンズの1~9。

 

一萬(いーまん)

二萬(りゃんまん)

三萬(さんまん)

四萬(すーまん)

五萬(うーまん)

六萬(ろーまん)

七萬(ちーまん)

八萬(ぱーまん)

九萬(きゅーまん)

 

以上のように読みます。

なお、「まん」の部分を「わん」と読む場合もありますが、意味は同じです。

 

 

【マンズの5】赤五萬(あかうーまん)で打点アップ!

マンズ、ピンズ、ソウズのそれぞれ5の牌には、通常の色の5のほかに、赤く塗られた5の牌があります。

 

 

 

マンズの場合は、これを赤五萬(あかうーまん)と呼びます。

赤く塗られた5の牌は「赤ドラ」と呼ばれ、あがったときに手牌に赤ドラがあれば、それだけで一翻もらえるというシステムです。

赤ドラはあればある数だけ翻数がもらえるので、積極的に活用していきましょう。

 

 

【マメ知識】マンズを使って作るローカル役がある?百万石(ひゃくまんごく)

ソウズ限定の役である緑一色(りゅーいーそう)、ピンズ限定の役である大車輪のように、マンズ限定の役として百万石(ひゃくまんごく)という役があります。

 

14枚のマンズで構成されていることに加え、14枚の数字の合計が100を超えていることが条件。

百を超えている、という意味合いで「百万石」ということなのでしょう。

 

しかし実際のところはこの役を採用している麻雀ゲームも雀荘も大変稀で、知らない人のほうが多い役だと言えるでしょう。

 

 

【まとめ】貨幣の単位が由来のマンズ!赤五萬をうまく使って打点UP」

3種類ある数牌のうちの1種類であるマンズ。

貨幣の単位が由来だと言われていて、ピンズやソウズに関しても同様に貨幣に関わる由来があるようです。

知名度は低いですが、百万石というローカル役もありますので、知識として覚えておけば麻雀をより楽しめるかもしれませんね。

 

 

麻雀で言う「ターツ」とは?その種類やターツオーバー時の優先順位を解説

麻雀の番組を見ていると、解説にて「○○選手はリャンメンターツが2つあります」など、ターツという言葉が使われていますよね。

しかし、この「ターツ」という言葉について、よく理解できていない方もいるはず。

今回は、このターツについて徹底解説していきます。

 

 

【麻雀の基礎】そもそも塔子(ターツ)ってなに?順子ひとつ手前の状態

 

 

 

「塔子」と書いてターツと読みますが、このターツについて定義をはっきりとさせておきましょう。

もし手牌のなかにピンズが「5・6」と並んでいた場合、ピンズの4か7がくることで、1つのシュンツが完成します。

この「あと1つ牌が来ればシュンツやコーツが完成する」という状態になったブロックを、ターツと呼ぶのです。

 

また、「5・6・6」となっている場合には、6をもう1枚引くことで「6・6・6」のコーツと見ることもできますし、7を引いて「5・6・7」のシュンツにすることも可能です。

こうしたように、見方を変えることで形を変形させられるターツを、「複合ターツ」と言います。

後ほど説明しますが、ターツにはリャンメン形だけでなく、カンチャンやペンチャンといった愚形になる場合もあります。

愚形のターツは待ち牌の種類が減るので、揃えづらくなるというのが欠点です。

複合ターツはこうした愚形の欠点を克服するために必要な考え方なので、よく覚えておきましょう。

 

【変化するものも】種類で違うターツの強さ!ターツオーバー時の優先順位づけに

 

 

14枚の手牌のなかで、メンツを4組と雀頭を1組作ります。

このとき、ターツが手牌のなかに5組ある状態であれば、どれか1組のターツを落とす必要があるのです。

こうしたターツ過多の状態をターツオーバーと呼びますが、ターツオーバーの際にどのターツを落とすか判断するときに必要なのが、ターツの優先順位を付ける能力です。

種類① リャンメンターツ|ターツ界最強

「2・3」や「5・6」など、いわゆるリャンメン待ち(待ちが2つある)となっている形のターツを、リャンメンターツといいます。

ターツのなかでは一番シュンツになりやすいものですので、もしターツオーバーになった場合でも、リャンメンターツはできるだけ落とさないようにしましょう。

種類② ペンチャンターツ|ターツ界最弱

「1・2」や「8・9」といったペンチャン待ちの形になったターツを、ペンチャンターツといいます。

この場合には待ち牌が1種類しかなく、リャンメンターツと比較すると、揃いやすさで言えば半分になるといえるでしょう。

チャンタ系を狙っているなど役に関係している形であれば別ですが、テンパイまで持って行きやすい形を考えるとすれば、ターツオーバーの際には積極的にペンチャンターツを落としていきましょう。

種類③ カンチャンターツ|リャンメンに変化できる

「3・5」や「6・8」など、順子の真ん中の数字が抜けている形のカンチャンターツ。

待っている牌の種類としては1つなので、揃いやすさでいえばペンチャンターツと同じです。

しかし、シュンツへのなりやすさでいうと、ペンチャンターツよりはカンチャンターツのほうが揃いやすいといえるでしょう。

それは、「3・5」の形があるときに6を引いた場合、3を捨てることで「5・6」のリャンメンターツに変化するからです。

ペンチャンターツの場合には、まずカンチャンターツに変化してからでないとリャンメンターツに変化することはできません。

 

 

よって、手牌に残す優先順位としては、

 

(早く捨てる)ペンチャン塔子<カンチャン塔子<リャンメン塔子(最後まで残す)

 

としましょう。

 

麻雀の基本!ターツの強さや変化を覚えてランクアップ【まとめ】

配牌の段階でターツがいくつあるのか、という見方をすることで、その局に攻めるべきなのか守るべきなのか、判断することもできます。

メンツが成立する前には必ずターツになっている時間があるでしょう。

良形のターツを優先して残すことを意識して、待ち牌の多さに気遣っていきましょう。

【読めるとカッコイイ】麻雀での数字の読み方!萬子・筒子・索子・東南西北・白發

麻雀には34種類の牌があり、それぞれの牌が4枚ずつあるので、計136枚あるということになります。

萬子や筒子、東や發など、いろいろな牌があるわけですが、読み方は日本語と中国語が混ざったような感じなので、特殊な読み方になっています。

 

 

 

麻雀に使われている牌は34種類、計136枚

先ほども紹介した通り、麻雀で使う牌は34種類で、それぞれ4枚ずつあるので計136枚ということになります。

画像の通り、上から「萬子(まんず、わんず)」、「筒子(ぴんず)」「索子(そうず)」となっていて、この3種類は1~9まであります。

こうした数字で表されている牌を「数牌(シューハイ)(すうはい)」と呼びます。

また字牌(ツーパイ、じはい)は2種類に分かれています。

画像の上の段は「東南西北」の4種類。

そして下の段は「白」の3種類です。

 

「東南西北」の4枚は「場風(フォンパイ、ふーぱい)」と呼ばれ、「白發中」の3枚は「三元牌(さんげんぱい)」と呼ばれています。

 

 

【数牌の読み方】1~9まで覚えてスマートに麻雀を打とう

 

 

 

早速、麻雀においての数字の読み方を紹介していきます。

 

・1 (いー)

・2 (りゃん)

・3 (さん)

・4 (すー)

・5 (うー)

・6 (ろー)

・7 (ちー)

・8 (ぱー)

・9 (きゅう)

 

となっています。

3と9は日本語のままなのですが、その他は日本語では聞きなれない響きになっていますね。

 

 

字牌4種類、三元牌3種類の読み方は?2パターンあるものも?

字牌のなかでも風牌である「東南西北」の4種類。

これは「東(とん)南(なん)西(しゃー)北(ぺい)」と読みます。

場風を表す言葉として「東場(とんば)」や「南場(なんば)」といった使い方もしますね。

 

そして三元牌である「白」の3種類。

これは「白(パイパン、はく)發(リュウファ、はつ)中(ちゅん)」と読みます。

白と發は2パターンの読み方がありますが、大概は日本語で読みますね。

 

 

マンズ、ピンズ、ソウズの1~9はなんて読む?

数牌であるマンズ、ピンズ、ソウズの3種類ですが、「一萬」や「一筒」など「(数字)+牌の種類」で読む時には、そのように読むのでしょうか。

 

マンズの1~9は「~萬」と読む

マンズの1~9については、「(数字)+萬」の形で呼んでいきます。

 

・一萬 (いーまん、いーわん)

・二萬 (りゃんまん、りゃんわん)

・三萬 (さんまん、さんわん)

・四萬 (すーまん、すーわん)

・五萬 (うーまん、うーわん)

・六萬 (ろーまん、ろーわん)

・七萬 (ちーまん、ちーわん)

・八萬 (ぱーまん、ぱーわん)

・九萬 (きゅうまん、きゅうわん)

 

と読みます。

また、「1・4・7」や「2・5・8」などスジを呼ぶ場合には、「いっすーちーまん」などというように呼びます。

 

 

ピンズの1~9は「~筒」と読む

マンズ同様、ピンズも「(数字)+筒」の形で読んでいきます。

 

・一筒 (いーぴん)

・二筒 (りゃんぴん)

・三筒 (さんぴん)

・四筒 (すーぴん)

・五筒 (うーぴん)

・六筒 (ろーぴん)

・七筒 (ちーぴん)

・八筒 (ぱーぴん)

・九筒 (きゅうぴん)

 

となっています。

 

ソウズの1~9は「~索」と読む

ここまでくれば皆さんもお分かりかと思いますが、ソウズの1~9も「(数字)+策」の形で読んでいきます。

 

・一索 (いーそう)

・二索 (りゃんそう)

・三索 (さんそう)

・四索 (すーそう)

・五索 (うーそう)

・六索 (ろーそう)

・七索 (ちーそう)

・八索 (ぱーそう)

・九索 (きゅうそう)

 

という感じ。

ここまで見て頂ければ分かりますが、結局はマンズもピンズもソウズも「(数字)+(萬or筒or索)」という形になっています。

よって、数字の読み方を覚えるということが、何より重要になるのです。

 

 

麻雀特有の牌の読み方!数字をスマートに読んでかっこよく打とう|まとめ|

計34種類の麻雀牌ですが、牌それぞれの読み方を覚えることで、スマートに対局を進めることができます。

「一四七萬」といったスジ特有の読み方もあるので、こうしたところまで覚えられると、より麻雀を打つのが楽しくなるでしょう。

また読み方を覚えることで、麻雀番組の実況がスラスラ頭に入ってくるようになります。

麻雀の降りる(オリる)とは何?意味・降り方・読み方など“オリ”について教えちゃう

麻雀の戦い方において、「降りる」というものがあります。

麻雀の実況などでもよく使われる言葉ですが、イマイチ意味がわからないという方も多いはず。

ここでは、「降りる」の意味から降り方といった対局で使える戦術についても解説していきます。

 

 

 

 

「降りる」とはどういう意味?“オリ”と“ベタオリ”の違いとは

麻雀の対局中、相手が先にリーチをしていて、どう見ても自分が先にアガれる見通しが立たない、という場面がありますよね。

そういった時に、無理やり攻めに行って放銃してしまった、という失態をしてしまう方もいるのではないでしょうか。

そういった時こそ、「降りる」という選択の出番なのです。

 

アガりまで遠回りしても守備を優先する「オリ」という降り方

 

相手のプレイヤーに先にリーチをされ、どうしても「一発」だけは回避したいという場面。

この場合、本来捨てたい牌はあるが、その牌を捨てると放銃してしまう危険性があるとしたら、まずは安全度の高い牌を捨て、また次のツモから手牌を整えていくことになるでしょう。

 

こうした「一旦は相手のリーチに対応して安全な牌を捨てるが、アガりを全く諦めたわけではない」という判断を、「降り(オリ)」と呼ぶわけです。

 

完全にアガりを捨てて守備に徹する「ベタオリ」という降り方

さきほどの「オリ」は、「守備を優先するが、まだアガりを捨てたわけではない」という状況を指します。

では「ベタオリ」はどのようなものか。

それは、「この局でアガることをあきらめて、完全に守備に徹する」というものです。

手牌を崩してでも、守備に回るということですね。

 

相手がリーチをした時点で自分が2シャンテンくらいなのであれば、自ずとベタオリの判断をすることになるかと思います。

 

 

麻雀で降りるにはどうしたらいい?無駄な放銃を防ぐ

 

 

 

降りてしまえばアガる可能性が低くなるので「あまり降りたくない」という人もいるかと思いますが、降りるという判断も大切な判断なのです。

降りることによって相手への無駄な放銃を防ぐことができるわけですから。

 

ということで、ここでは「降りるにはどうしたらいいのか」「どんな牌を捨てれば守備になるのか」というところを見ていきましょう。

 

リーチ者の現物を捨てて放銃を防ごう

麻雀で負けないためには、相手の捨て牌をよく見ておくということが大切です。

特に相手のリーチに対して降りる判断をしたとき、現物から捨てていくことがセオリーだからです。

「現物(げんぶつ)」というのは、リーチをした人の捨て牌と同じ牌のこと。

 

例えば、リーチをした相手の捨て牌に「北」がある場合、自分が「北」が捨てたとしてもフリテンのルールによって相手は「ロン」ということができません。

このときの「北」を、現物というのです。

ルール上絶対に現物は「ロン」されないので、もしベタオリをする判断をしたら、まずは相手の現物から捨てるようにしましょう。

 

また、相手がリーチを宣言した後に他の相手が捨てた牌に対し、リーチをしている相手が「ロン」をしなかったら、その牌も現物と同じように100%安全な牌になります。

 

降りたいけど現物が見つからない?そんな時は“壁”を探してみよう

麻雀には「壁」というのがあります。

 

誰かの捨て牌や自分の手牌、ドラ表示牌など、卓上の自分が見えている牌のなかで、もし「三萬」が4枚すべて見えていたら、その「三萬」は「壁」となります。

壁というのはリャンメン待ちを否定するための情報で、「三萬」が4枚見えている場合には、誰も「三萬」を含む「二萬・三萬」「三萬・四萬」というリャンメン待ちは作ることができないということです。

よって、「三萬」が4枚見えていれば、リャンメン待ちとして「一萬」や「四萬」、「五萬」を待っていることはあり得なくなり、比較的安全な牌という解釈ができるわけです。

 

現物・壁がない?そんなときはスジを見てみよう

リーチをした相手が待っている牌を予測する材料として、

・またぎスジ

・裏すじ

といった考え方があります。

www.charin07.info

スジについては上記リンク先の記事で解説しています。

守備を厚くしていくうえで大事な考え方ですので、気になる方はこちらもぜひご確認ください。

 

麻雀の「降りる」戦略は大事な判断!ときにはベタオリでガッツリ守備を|まとめ

麻雀の無料ゲームなどで対戦をしていて、無駄な放銃が多くて負けてしまうという方も多いはず。

そういった時に無理せず降りることが大切で、時にはベタオリをしながら無駄な点棒の出費を抑え、着実に点数を上へ上へと上げていきましょう。

対局の流れを感じながら、急がずに攻めのタイミングをうかがうことも重要です。

【初心者向け】麻雀のリーチ牌で何が読める?危険な牌を見定める

(画像使用許可:麻雀闘龍)

 

麻雀をはじめてすぐの頃というと、「なにが危険な牌なのかわからない」「放銃をしないためには何に気を付けるべき?」といった疑問がたくさんあるはず。

ということで今回は、相手のリーチ宣言牌からどのような“読み”ができるのかという部分を解説していきます。

 

 

初心者向け!まずは宣言牌に着目してみよう

 

 

 

麻雀初心者の方でもし「放銃率を下げたい」と嘆いている方がいたら、まずは相手がリーチをしたときの宣言牌に注目してみてください。

というのも、宣言牌の近辺の牌は危険牌である可能性が高いと言われているのです。

もちろんだからといって「宣言牌に近い牌を捨てなければ放銃は100%避けられる」という話ではありませんが、これに気をつけるだけである程度は放銃する回数が減ってくるはず。

とはいえただ「宣言牌の周辺に気を付けよう」と考えるだけでなく、「なぜ宣言牌の周辺は危険なのか」を理解しておくのも大事ですよね。

この部分について、次の章で解説していきます。

 

【相手がリーチしたら】基本的には宣言牌の周辺が危険牌

先ほども言った通り、リーチの宣言牌周辺が危険牌となる可能性は大きいと考えられます。

しかしそれについて理由を答えられたらなお良いですよね。

ということで、ここからは2つのパターンにわけて話していきます。

“またぎすじ”の概念

上記画像のように「6・6・7」と手牌にあり、「6」を捨ててリーチを掛けたとします。

するとこのとき、「6・7」という両面の待ちとなるため、当たり牌は「5・8」の2つ。

この状態について、「6のまたぎすじは5と8である」という言い方をします。

当たり牌である「5・8」が捨てた牌である「6」を跨いでいる、と覚えましょう。

ちなみに「6・6・7」から「7」を出してシャンポン待ちにするといったことも可能ですが、場に残っている枚数的に両面待ちのほうが有利だと考えられるので、特別な理由がない限りは両面待ちが良いとされます。

基本的に先ほど出した「6・6・7」といった形は手牌のなかでも最後のほうまで残りやすいため、こうしたまたぎすじでの待ちというのは考えられやすい待ちとなるのです。

ちなみに5・8が跨いでいるのは「6」だけでなく「7」も跨いでいるため、「6」のまたぎすじは「7」のまたぎすじでもあります。

 

この「またぎすじ」という考えが、「宣言牌の周辺は危険は牌が多い」という考え方の、1つ目のパターンとなります。

“裏すじ”の概念

上記画像の通り、「2・3・5」と手牌にあり、このうちのどれかを捨てればテンパイになるという状況なら、どの牌を捨てればよいでしょうか。

「2」を捨てて「3・5」のカンチャン待ちとするパターンと、「5」を捨てて「2・3」の両面待ちとするパターンの2通りがあります。

カンチャン待ちと両面待ちを比較しても、待ち牌の数が多いのは両面待ちなので、セオリー通りでいうと両面待ちにするのが良いとされます。

このとき、「5」を捨ててリーチをかけたとすると、待っている当たり牌は「1・4」。

この「1・4」こそ、「5」に対する裏すじとなります。

 

しかし裏すじについて、「ほんとはあんまり意味ないんじゃない?」といったような見解も飛び交っています。

裏すじについて詳しくまとめた記事がありますので、気になる方はぜひこちらも↓

 

www.charin07.info

 

 

【注意】“宣言牌周辺は危険牌”の考え方だけでは×

麻雀というものは100%勝つ方法があるゲームではなく、どんな強いプロであっても放銃してしまうことはいくらでもあります。

だからこそ知っていて欲しいのは、「リーチ宣言牌の周辺は確かに危険だが、この考え方だけでは通用しない」ということ。

宣言牌の周辺は危ないという考え方があるからこそ、裏をかいて宣言牌とは全く関係のない牌を当たり牌として待っているプレイヤーもいます。

そのためあくまでも「初心者が基礎的な知識で覚えてほしいこと」というところで理解しておきましょう。

 

麻雀初心者に覚えてほしい!リーチ牌の読み|まとめ|

今回はまたぎすじと裏すじを紹介してきました。

とはいえドラや点数状況などいろいろな要素が絡んでくると、一概に「宣言牌の周辺だけを避けておけば大丈夫」とは言えません。

ただ完全に安全だと分かっている牌が手牌に無かったり、複数の相手がリーチをしていたりと、何を切るか迷った時には、必ず生きてくるスキルであります。

【高すぎる】放銃率の下げ方!初心者に贈る放銃率について

麻雀のゲームをしていてデータの欄にある「放銃率」というワード。

今回はこのワードについて、「どんな意味なのか」という初歩的なところから、放銃率を下げるための打ち方を紹介していきます。

 

 

 

 

放銃ってどんな意味?どんな状態を放銃って呼ぶの?

 

 

 

麻雀のゲームでよく見る「放銃率」という言葉。

「銃を放る」と書いて放銃(ほうじゅう)と読みますが、麻雀の用語として使われる放銃は「自分の捨て牌で相手にロンアガりされた」ことを指す用語として使われます。

自分が捨てた牌で誰かがロンアガりをした際に、「○○に放銃してしまった」という言い方をするわけです。

そして「どれくらいの割合で放銃をしているか」を指すのが放銃率なのですが、その計算方法や基準などを、次の章で解説していきます。

 

【初心者は見て】放銃率について、計算式から基準まで

さて、自分の捨て牌で誰かがロンアガりをしたときに「放銃をした」という言い方で使う「放銃」という言葉。

「どれくらいの割合で放銃をしたのか」を表したのが放銃率ですが、この放銃率について、計算方法と基準を解説していきます。

放銃率の計算方法は?簡単?

 

 

 

さて、自分がどれくらいの割合で放銃をしてしまっているのかを見る放銃率ですが、その計算方法はどのようなものなのでしょうか。

その放銃率は、「(放銃した局の数)÷(全局数)×100」で算出できます。

 

例えば、200局行って放銃してしまったのが28局だったとすると、「28÷200×100=14」となり、放銃率は14%となります。

放銃率はどれくらいが好ましい?基準はこのくらい?

この14%という数字、放銃率で14%とすると、かなり高めの言える数字です。

ちなみに筆者は12%くらいですが、大体10%前後まで持ってこられるとOKという感じ。

麻雀ゲームなどでのデータ欄に書かれている「放銃率」はこうした計算方法から出された数字ですので、そうしたゲームで麻雀をプレイしていれば、細かく「自分がどれくらいの放銃率なのか」を探ることができるわけです。

 

放銃してしまうと大きな負担に。ツモアガりの3倍の支払い

本来、4人麻雀で親がツモアガりをすると、満貫をアガった場合には「4000オール」となって、子である3人が4000点ずつ払い、計12000点の親の回収となります。

この場合には1人あたりの負担は4000点。

しかしこの時に親がツモアガりではなく自分が捨てた牌でのロンアガりだとしたらどうなるでしょうか。

ズバリ、親に放銃をしてしまった自分が、12000点全てを負担しなければならないということです。

ツモアガりなら4000オールですから4000点の支払いだったところ、放銃をしてしまったために12000点の支払いとなったので、支払う点数は3倍になります。

25000点持ちからのスタートで支払う点数が3倍になるのはなかなかの痛手となるわけです。

 

【すぐ試せる】放銃率を下げるには何ができる?

「俺の放銃率高すぎる」とショックを受けている初心者の方も多くいらっしゃると思います。

ここでは筆者なりに、すぐに試せる放銃率を下げる方法をいくつか紹介していきます。

対策① 配牌に字牌があったら捨てずに安パイにする

自分の配牌のなかに自分には関係のない字牌があった場合、すぐに捨てるという方もいるかと思いますが、私は捨てずに何巡か回し、安全牌として持っておくことがあります。

もし東場で自分が南家だった場合、配牌に「北」があれば役牌とならないので不要な牌となりますが、1巡目で「北」を捨てるのではなく、他家が「北」を捨てたのを確認できると、それはその他家に対する安全牌となるわけです。

 

しかしこの作戦には欠点もあります。

それは、捨てずに字牌を持っていて、その牌がそのまま生牌となり、危険牌になってしまう場合があるということです。

もし北家がリーチをかけてきたときに「北」が生牌であれば、「北」待ちである可能性はある一定考えられるものですから、逆に危険牌になるということ。

 

デメリットもあるので100%安全だと言える作戦ではありませんが、放銃に加えて「一発」を回避することにもなりますから、「現物」を持っておくことは大切です。

対策② 相手の捨て牌から狙っている役を予測して牌を捨てる

もしリーチをかけた相手の捨て牌がマンズとピンズの2種類だけで、字牌もあまり捨てられていなくソウズが全く捨てられていないという状態だったら、ソウズを捨てることはできますでしょうか。

そういった捨て牌の状態になっている時点でソウズでの清一色や字牌と組み合わせた混一色が予測できるわけです。

ということは、言うまでもなくソウズは危険牌ですよね。

そのため、マンズとピンズは比較的安全度が高いと判断でき、捨て牌の優先度として高くなります。

 

更に序盤に捨てられた牌の周辺は安全度が高いという考え方もあるため、マンズやピンズのなかでも序盤で捨てられた牌の周辺を優先的に捨てるのがおすすめです。

 

上記では「清一色や混一色などの染め手」を例に挙げましたが、

 

・捨て牌に字牌と1・9牌が多いからタンヤオやピンフ狙いかも

・序盤から2~8の中張牌が捨てられているから七対子やチャンタ狙いかも

 

といった読みもできます。

対策③ 相手の現物をツモってきたときに捨てずに持っておく

中級者・上級者になってくると、相手の捨て牌を見て手が進んだことをある程度把握できることがあります。

相手が手牌から中張牌を捨ててきた場合などに「シャンテン数が進んだな(テンパイに近づいたな)」と判断が出来るので、

 

・手牌から中張牌が捨てられた

・ツモ切りが続いている

 

といった動きが他家で何度か行われれば、「テンパイしたかも」「テンパイに近いかも」と判断するようにしましょう。

 

このように判断できた際に、もしツモってきた牌が他家に対しての安全牌だった場合には、すぐに捨てずにその他家がリーチをかけてきたときの安全牌として手牌に持っておくことをおすすめします。

その後その他家がリーチをかけてきたときにはその牌を現物として利用できますから、「一発」の回避にも繋がります。

 

放銃とは?放銃率の下げ方や計算方法|まとめ|

ここまで、「自分の捨て牌で相手をロンアガりさせてしまうこと」を表す“放銃”について解説してきました。

「(放銃した局の数)÷(すべての局数)×100」で求めることが出来る放銃率は、10%前後まで落ち着かせられると「放銃率が低い」という領域となります。

また初心者の方でもすぐに試せる放銃を回避する対策もいくつか紹介してきましたので、ぜひ試してみてください。